2025-10-03 18:55:59 配信

警戒 例年より早く全国でインフル流行期に 原因&対策は?

 早くもインフルエンザが全国的な流行シーズンに入りました。背景に何があるのか、現場の医師に聞きました。

■例年より早く 原因&対策は?

 東京都内のクリニックに体調不良を訴え、親子で受診した男性。

患者(60代)
「やっぱり、少し呼吸が浅い」
医師
「ちょっと喉、見せてもらって…喉もちょっと赤い」

 20代の息子さんも…。

患者(20代)
「喉の痛みがつらい。きょうになって熱とか体の痛みが…」
医師
「インフルエンザB型の陽性」

 親子2人そろって診断はインフルエンザでした。

 前日に38℃台の発熱があったという女性も…。

医師
「インフルエンザA型が陽性」

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「インフルエンザ患者が一日に2、3人来ている。喉の痛みやせきがインフルエンザの割には強めの患者が多い」

 3日午後、厚生労働省は季節性インフルエンザの1つの医療機関あたりの患者報告数が流行開始の目安とされる「1人」を上回ったことを受け、全国的な流行シーズンに入ったと発表しました。

 東京都では小、中、高校の学級閉鎖などが今週新たに21件増え、合わせて46件報告されています。

 1年を通して流行した2023年を除くと、流行は2009年に次ぐ2番目の早さです。

小池百合子都知事
「去年よりも1カ月早い流行になっているインフルエンザ」

■なぜ流行が早まっている?

 医師は、すでにインフルエンザが流行する海外との交流が要因の一つだと推測します。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「推測だが、国際交流が今年はいつも以上に夏場に多かった。例えば万博もそうだし、南半球から日本に入ってくるインフルエンザの株が一気に夏の間に入り込んできている」

 まだ残暑を実感する日もあるなか、医師はエアコンの使用に関して、こう注意を呼び掛けます。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「夏場、エアコンを『朝までつけて下さい』と叫ばれていたが、今はつけていても良いが、温度設定を高めにしないと冷えすぎて乾燥しすぎてしまう。ウイルス感染もしやすくなるし、症状が重く出やすくなる」

トップへ戻る