2025-09-18 17:41:27 配信
9月閉園「ノースサファリ」に立ち入り 残された300以上の動物は?

■今月閉園…残された300以上の動物は?
トラへの餌(えさ)やりや、ワニの抱っこ体験など動物との距離感ゼロの体験型動物園として営業を続けてきたノースサファリサッポロ。
閉園まで2週間を切るなか、18日、立ち入り検査が行われました。
市街化調整区域に無許可で飼育施設などを建築し、20年にわたり違法な状態で営業を続けてきた「ノースサファリサッポロ」。問題発覚後、運営会社の「サクセス観光」は今月末での閉園を発表し、違法な建物については動物を移動したうえで、4年後の2029年12月までにすべて撤去する計画を発表しました。
これに対し札幌市は…。
札幌市都市局 坪田修一開発指導課長
「今後数年かけてという話にはならないのかなと思っている。速やかに除却していただくと考えている」
動物に配慮したうえで速やかに建物を除却するよう要求。18日の時点で違法な建物がまだ118棟残っていることを確認しました。
札幌市都市局 坪田修一開発指導課長
「正直多いなという印象」
札幌市は4年後の2029年12月までは待てないというスタンスを示唆しています。
そのノースサファリサッポロ、今月上旬の時点で319に上る数の動物が園内で飼育されていて、受け入れ先が見つかっておらず、閉園後の来月以降も適切に飼育を続けるとしています。
2004年に閉園した札幌市の旧定山渓熊牧場にいた、受け入れ先が見つからなかったクマの映像です。
札幌市に確認したところ、閉園から20年以上経った今も2頭のクマがひっそりと飼育され続けているということです。
■存続を求める署名活動 中止
ノースサファリサッポロを巡っては存続を求める署名活動も行われていましたが、代表者の事情で現在は中止。
「ノースサファリサッポロの存続を願う会」代表
「あまりにもノースサファリサッポロが一方的に悪い報道ばかりがされていたので、署名活動を始めました。がんだと診断されて、もう署名活動はやめました」
■国と札幌市 交付した補助金の返還要求
また、国と札幌市は違法な状態で営業を続けていたことを受け、これまでに交付した補助金の返還を求めることを決定。その総額は6750万円に上っています。
果たして動物たちはどうなるのか。札幌市は厳しい姿勢を崩していません。
札幌市都市局 坪田修一開発指導課長
「除却命令ということも視野に今後の指導を進めていくと思います。多分出すとなれば期限を設けて、いついつまでに除却しなさいという命令を出すかなと思います。動物の移動というのは事前にやっていただく形にはなりますけども、事業者自らがやるべきだとは考えています」
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