2025-09-17 12:34:42 配信
猛暑で知らないうちに「角膜炎」 自覚症状なし患者数10倍 ハンディー扇風機に要注意

■原因の1つが「紫外線」
取材で埼玉県にある眼科を訪れた番組スタッフ。自覚症状がないなか、角膜炎と診断され驚きの声を上げました。
番組スタッフ
「まさかの自分が。それくらい身近なんですね」
伊藤医院眼科 医学博士 有田玲子医師
「そうですよ。角膜炎というと結構立派な名前だけど、何となく目が不快だなと思っている方も、(角膜炎に)なっている可能性もある」
角膜炎とは、目の角膜に炎症を起こし、痛みや異物感、充血などの症状を引き起こす病気。放置すると重大な炎症や視力低下に結びつく恐れがあります。
連日続く猛暑で、知らないうちに角膜炎になっているケースが今、増えているのです。原因の1つが、紫外線です。
国立環境研究所 中島英彰シニア研究員
「関東地方辺りの紫外線の強さは、数十年前より5%~10%強くなっている」
気象庁によると、今年の紫外線量は7月時点で「7.6」。例年と比べて紫外線が強い日が多くなっていることが分かります。
中島シニア研究員
「40分以上(日差しを)浴びると、日焼けや目への悪影響が始まる」
■ハンディー扇風機に要注意
紫外線の他にも、角膜炎になる原因があるといいます。有田医師がこう指摘します。
「暑かったので、やっぱり夜もエアコンをつけっぱなし。あとはハンディー扇風機とか。暑いので近い所から顔に向けることで涙が飛んでしまう。角膜に傷ができて、角膜炎になる方が増えている。(患者数は)去年より3倍~5倍は増えている。10年ほど前より10倍くらいになっている」
この日、眼科を訪れていた女性。目に痛みや違和感などがあるといいます。
有田医師
「これは角膜炎の状態なんだけど。まぶたの裏側が真っ赤になっていて、これはアレルギー性結膜炎の状態」
夏バテによる免疫力の低下が原因で、角膜炎に加えアレルギーや結膜炎なども引き起こす場合があるということです。
診断を受けた女性はこう話しました。
「なんか、自分が角膜炎?って感じでした。びっくりです。暑い時とか風が吹いてても、そのまま自転車でガーッと走っていた」
知らないうちに角膜炎にならないためには、どういった対策が有効なのでしょうか?
有田医師
「UVカット率の高いサングラスをかける。夜はアイマスクしたまま寝る。まばたきを意識的にする。まばたきにより出る涙が角膜を守る役割を担うから。ハンディーファンを近い距離で顔に向けない。首から下に向けてもらう方がいい」
(「グッド!モーニング」2025年9月10日放送分より)
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