2025-07-18 18:30:20 配信
全員軽傷の“防御姿勢” 連日クマが出没

クマに襲われた湊屋啓二さん
「クマに襲われて、このまま死ぬんだなと思って覚悟した。そのくらい攻撃すごい」
おととし10月、自宅の車庫の扉を開けたところクマと遭遇し、襲われた男性。頭蓋骨が見えるほどの深い傷を負ったほか、耳たぶをかみちぎられましたが、九死に一生を得ました。
クマに襲われた湊屋啓二さん
「顔に徹底して襲ってくるので、反対向けて必死になってブロックしていたが、ここをかまれて、この間からも耳かみちぎられて」
北海道、東北、中部地方などで相次ぐクマによる被害。亡くなるケースも発生していることから、各地で注意が呼び掛けられています。
被害が多い秋田県でクマ被害の救命処置・治療経験が豊富な医師が「クマ遭遇時の防御姿勢」について論文発表しました。
秋田大学大学院 石垣佑樹医師
「防御姿勢を取れた人、全員が重傷化を防いでいた」
クマの攻撃から全員、重傷化を防ぐことができたという、その“防御姿勢”とは…。
秋田大学大学院 石垣佑樹医師
「寝そべって、地面に伏す。頭と顔面、頸部(けいぶ)を腕で守り、腹側を守るような姿勢が正しい防御姿勢」
石垣医師によりますと、おととしクマに襲われた秋田県内の被害者70人のうち、うつぶせになって頭や顔を守るなど防御姿勢を取れたのは7人で全員、軽傷でした。
秋田大学大学院 石垣佑樹医師
「実際に防御姿勢を取ることで重傷化を防げた可能性がある」
なぜこの姿勢だと、重傷化しないのでしょうか。
秋田大学大学院 石垣佑樹医師
「(背中は)骨や筋肉もあり、大きな血管もあまりないので、重傷化しにくいのでは」
LASTEST NEWS