2025-07-17 12:35:14 配信
世界初「空飛ぶ避雷針」ドローン NTTの新技術で重要インフラ設備を雷から守る

都内では10日、稲妻がはっきり見えるなど何度も雷鳴がとどろきました。
気象情報会社「フランクリン・ジャパン」の調査によりますと、去年、全国ではおよそ460万回の落雷があり、7月から8月に多く発生しました。
そうしたなか、NTTは落雷による国内インフラの被害額が毎年1000億円から2000億円に上るとの推計もあることからドローンで雷を誘導し安全な場所に落とす技術を開発しました。
雷を誘発させたうえで地上につながっているワイヤを通じてドローンに落ちた雷の電流を地面に逃がすもので、長い角のような部分が避雷針の役割を果たしています。
去年12月から今年1月にかけて島根県浜田市で行われた実証実験の映像です。
雷雲が近付いたタイミングでドローンを飛ばします。雲の中にあるドローンは全く見えませんが、しばらくすると青白い光が。
世界で初めてドローンへ雷を誘導することに成功した瞬間です。
NTT 宇宙環境エネルギー研究所 長尾篤主任
「風力発電や重要インフラ設備など雷の被害から守りたい」
NTTは2030年に「避雷針ドローン」の導入を目指していて、さらに雷のエネルギーを蓄電する技術などの研究を進めています。
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