2025-07-12 18:32:00 配信
北海道が初の「ヒグマ警報」を発出 クマに襲われ…52歳男性死亡

■クマに襲われ…52歳男性死亡
午前3時前。突然、人の叫び声が。
現場を目撃した人
「どうしたんだろうと思って2階から下りて玄関のドア開けたら、目の前にクマが人間の上にかぶさっているのが見えたので、すぐに声を出して追い払おうとしたが、全然逃げようともしない」
助けたくても何もできない状況でした。
現場を目撃した人
「そのうちにクマが人間をひきずって、やぶのほうに」
その様子は、他の住民も目撃していました。
現場を目撃した人
「ここで僕は見ていて、ここでもんちゃくがあって、そのまんまゴーって引っ張っていって」
「(Q.男性は抵抗しようと?)していました、かなり。こういうふうに引っ張られていって、被害に遭った人が、『うわ、助けて』と言っているが、おっかない、怖いと思ってすぐ警察に電話して対処してもらおうと思ったんですけど」
ヒグマに襲われたのは、新聞配達員の佐藤研樹さん。50メートルほど離れたやぶから遺体で発見されました。
現場は近くに高校もある住宅街。3日前には町にあるゴミステーションが荒らされるなどの被害も出ていました。
警戒を強めていたなか、起きてしまった被害。現場を目撃した住民は亡くなった佐藤さんと顔なじみでした。
現場を目撃した人
「(佐藤さんは)魚釣りが好き。そういうことも話していた。温泉とかでもよく会う」
佐藤さんの勤め先によりますと、佐藤さんは2、3日前にも「クマを見た」と話していたそうです。
北海道でヒグマを研究する佐藤教授は目撃が増えていることについて。
酪農学園大学 佐藤喜和教授
「今年は暑い状況が続いているので、この季節のクマの主な餌(えさ)となる植物がいつもよりも生育状況が早く進んで草が硬くなったり、クマにとっての価値が下がってきている。人の生活圏のなかで食べ物のある場所を求めて来ている。そういう時期に入ってきた」
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