免許取得に必要な試験で、模範解答の丸写しを認めていました。

専門学校の元教員
「幼稚園教諭（免許）を取れるレベルではない学生。例えば自分の名前と〇×ぐらいしか書けない学生でも、解答を写すだけで幼稚園教諭2種の免許を取って現場に出てしまう」

　こう話すのは幼稚園教諭を育成する札幌こども専門学校で教員として働いていた40代の男性です。

　男性によると、この学校では2020年から幼稚園教諭免許の取得に必要な単位認定試験で学生に模範解答の丸写しを容認していたといいます。

　学生の点数が書かれた一覧表を確認すると、ほぼ全員が「100点」をとっていました。

　この試験では教科書の持ち込みが可能でした。教科書を製作したのは学校側で問題例と模範解答が掲載されていました。

　去年実際に行われた試験では、学生の解答用紙に模範解答と全く同じ文章が書かれています。

専門学校の元教員
「幼稚園教諭として採用した現場の幼稚園の方から『担任を任せたけれども一切仕事ができない。この人本当に免許を取ったんですか』という能力不足を指摘する電話が学校のほうにかかってくるようになりまして、非常に深刻な問題であると考えております」

　男性は、この問題を今年1月に報道機関に内部告発しましたが、「重要かつ秘密の内部資料を許可なく持ち出し報道機関に流出させた」として先月、懲戒解雇を言い渡されました。

　この問題について学校法人は取材に対し「コメントできない」と回答しています。

（「グッド！モーニング」2025年6月22日放送分より）