2025-06-18 17:56:58 配信
賛成?反対?湯河原で「宿泊税」最大500円 温泉旅館のホンネは

■賛成?反対?湯河原で「宿泊税」
観光客
「ちょっと高いかなと思って」
「しょうがないんじゃないの、このご時世だから」
町から聞こえてきたのは「賛否の声」です。
日本有数の温泉地の湯河原町。約1300年の歴史があり、「万葉集」にも詠まれた、この名湯で…。
町議会
「全員、賛成で原案の通り可決すべきものと決定致しました」
18日に決まったのは宿泊税の導入です。
来年4月から適用される湯河原町の宿泊税。1人1泊あたり5万円未満は300円、5万円以上は500円が課税されます。12歳未満や修学旅行の宿泊客などは免除されるということです。
見込まれる税収は年間1億8600万円。
湯河原町 内藤喜文町長
「(Q.税収の使い道は?)湯河原町の観光の、長期的な10年くらいを見据えた形で、振興に寄与するものを計画していきたい」
京都市をはじめ、熱海市や東京など多くの観光地で徴収されている宿泊税。今や珍しいものではありませんが、受け止めは様々です。
地元の人
「宿に泊まってゆっくりしたい人には、そんなに高い金額じゃない。来ようと思う人は来るんじゃないか。その代わり町でそれなりのサービスをすればいい」
観光客
「料金が上乗せになれば考える。なるべく料金が安ければ年金生活者は助かる」
「どうしても行きたいところは(宿泊税が)かかってもしょうがない。どうしようかなと思っているところは、宿泊税を取られるならやめようとなるのでは」
■温泉旅館のホンネは
では「受け入れる側」はどうなのでしょうか。
導入されることが決まった湯河原町の宿泊税。税額は最大500円ですが…。
地元の旅館に受け止めを聞きました。
花鳥風月の宿 浮月 青木ひろみさん
「1000円以下なので、そこまでお客さんが『払いたくないから行かないよ』という額ではない」
一方で“湯河原だからこそ”の不安もあるようです。
花鳥風月の宿 浮月 青木ひろみさん
「有名どころが隣に熱海があり、山を越えれば箱根があるので、どうしても知名度的には弱い。(宿泊税が)全国一斉ならしょうがないが、そういう面で大丈夫なのかなと」
どう使われるかにも注目の湯河原町の宿泊税。適用されるのは来年4月からです。
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