2025-06-05 23:59:41 配信

84歳の新人漫画家がマンガ大賞を受賞 アニメ監督としての半生描く 手塚治虫文化賞

 東京・中央区で手塚治虫文化賞の贈呈式が行われ、84歳の新人漫画家・りんたろうさんがマンガ大賞を受賞しました。

 手塚治虫文化賞はマンガ文化に大きな足跡を残した手塚治虫さんの業績を記念して創設され、今年で29回目を迎えます。

 年間で最も優れた作品に贈られるマンガ大賞には、自身のアニメ監督としての半生を描いたりんたろうさんのデビュー作「1秒24コマのぼくの人生」が受賞しました。

 りんたろうさんは60年以上にわたり、アニメ監督などとして「鉄腕アトム」「銀河鉄道999」などの有名作品を手掛けてきましたが、漫画の作品は今回が初めてです。

新人漫画家 りんたろうさん
「読む映画にしようという思いで6年間かけて描きました。(出版に携わった)全員の力で描けた本でして、そういう賞だと僕は思っています。皆を代表して僕がもらいたいと思っています。感謝します。ありがとうございました」

 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の作者で選考委員の秋本治さんは「心を捉えた」「コマ割りが映画のシーンのようで読みやすかった」と評価しました。

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