2025-05-29 17:55:22 配信

“魔の交差点”「4方向一時停止」で衝突 95歳を搬送

 バイクを運転する95歳が車と衝突し救急搬送。事故が起きたのは住民が問題視する「4方向一時停止交差点」でした。

■「4方向一時停止」でも衝突

周辺住人
「最初に気付いたのはバンというかドンという音がして、ちょっと(近くに)行ったら顔が血だらけという感じ」

 28日午前11時ごろ、青森県六戸町の交差点でバイクと車が出合い頭に衝突。

 車を運転していた19歳女性にけがはありませんでしたが、バイクを運転していた95歳の男性は会話ができない状態で救急搬送されました。

 事故原因は分かっていません。

 実はこの交差点、信号がない“4方向一時停止”交差点。

 どんな交差点かというと、“4方向一時停止”交差点はどの方向から来た車も一時停止が必要となります。

 重要なのが通過する順番で、基本的に左側の車が優先です。4方向から同時に来た場合などは譲り合わないといけないなど、複雑なルールがあるのです。

周辺住人
「4方向とも止まれだけど、きょうみたいな事故あれば何も意味ない」

 なぜこのような交差点ができたのか、その経緯が…。

周辺住民
「去年4人が亡くなった。その前から、しょっちゅう(事故が)ある」

 昔から事故が相次いでいた、この交差点。

 去年9月には一時停止を無視したトラックがデイサービスの送迎車に衝突、7人が死傷する事故が起きました。

 そこで町は去年10月、警察に「信号機を設置してほしい」と要望しましたが…。

警察
「道路に段差などがあり、信号機の設置は難しい」

 警察は信号機設置の代わりに今年3月、交差点を“4方向一時停止”にしたのです。

周辺住人
「お互い止まれで止まったって、ぶつかれば何にもならない。やっぱり信号機つけて対策してほしい」

 町は、信号機が設置できるように道路工事の準備を進めています。

トップへ戻る