2025-05-23 18:29:00 配信
山手線一時運休 21編成でパンタグラフの“損傷”続発

■山手線 一時ストップ
23日早朝、東京のJR目黒駅では多くの人が改札の前でストップ。
約2時間後、東京メトロ丸の内線の池袋駅では改札前に人があふれかえる事態に。
撮影者によりますと、ホームが混雑し入場が規制されました。
通勤ラッシュの混乱に巻き込まれた人は…。
「池袋から(目白駅まで)歩いてきた」
「(Q.いつもは電車?)はい。初めてだったので、ちょっとびっくり」
■なぜ? 同様の“異変”続出
混乱の発端は山手線の運転取りやめでした。
アナウンス
「15番線停車中の池袋・上野方面の山手線は、本日は運転を取りやめております」
山手線の外回りでは、22日午後10時前に発覚した車両の不具合により、始発から運転見合わせになっていました。
不具合が確認されたのは屋根部分の「パンタグラフ」。
「ホーン」と呼ばれる部分が折れ曲がっていたのです。
その後の点検では、山手線で運行する50編成のうち、21編成で同様の不具合が発覚しました。
■21編成/50編成で不具合多発 原因は?
山手線の外回りの半数近くの列車に発生した「折れ曲がり」。
原因となった地点周辺の映像を入手しました。
運転見合わせから約3時間後の新橋駅付近では、作業員が架線の周囲を照らしているのが分かります。実は、まさに、この辺りで21編成に不具合をもたらすトラブルが起きていました。
JR東日本 担当者
「架線が垂れ下がった部分にパンタグラフが接触し損傷した」
JR東日本によりますと、新橋駅付近の地点では架線に断線が発生。
そこを通過した電車に次々と不具合が発生しました。
断線し垂れ下がった部分にパンタグラフが当たったことが原因とみられています。
不具合続出について専門家は…。
工学院大学 工学部 高木亮教授
「列車が多いのは要因だが、設備の壊れ方が、ある意味そんなにひどくなかった。気が付かれずにある程度の距離を走れる程度の損傷だった」
LASTEST NEWS