2025-05-13 19:00:32 配信
“ママ友”誘い闇バイト「楽に稼げて…」33歳女に懲役2年判決 主婦が狙われる理由

■闇バイト 主婦が狙われる理由
闇バイトに保育園のママ友を誘い、自ら商品をだまし取った罪に問われた栃木県の小浦優被告(33)の裁判が12日、行われました。
裁判官
「被告人は金銭に窮したことなどから、いわゆる闇バイトに手を染め、報酬欲しさから本件各犯行にも加担したものと認められる」
起訴状によりますと、小浦容疑者は去年8月、他の者と競合し家電量販店で他人名義の電子マネーを提示してタブレット端末やスマートフォンなど合わせて約143万円相当をだまし取ったとされます。小浦被告は被告人質問で、こう話していました。
小浦被告(被告人質問から)
「違法だと分かっていた。楽に稼げるので夢が膨らんでしまった」
犯罪グループが狙っているのは若者だけでないと専門家は指摘します。
犯罪ジャーナリスト 多田文明氏
「主婦ですと特にお子さんがいる人を狙う傾向がある。隙間時間に何か稼ぎたいと思われる人が非常に多い」
■保育園のママ友が“闇バイト”
小浦被告とともに起訴された31歳の“ママ友”は事件当時、4人の子どもを育てるシングルマザーだったといいます。
犯罪ジャーナリスト 多田文明氏
「“ママ友”からの勧誘は本当に気を付けないといけない。人間関係が構築されて断りきれない状況の中で『こんな仕事があるよ、やってみたら』なんて言って誘うケースもある」
小浦被告に下された判決は懲役2年。求刑は3年6カ月でした。家族の存在も量刑に影響したといいます。
裁判官
「被告人の監護を必要とする未成熟子がいること、夫が出廷のうえ、生計への協力や今後の監督を約束していること、就労を開始したことなどの事情も認められる」
名古屋地裁は小浦被告が「共犯者に指示を与え、報酬の分配をしていた」などとし、「実刑は免れない」としています。
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