2025-08-12 20:08:29 配信

“日本一”高い・広いパン屋さん

 毎月12日は「パンの日」です。そこで、様々な日本一のパン屋さんを調べてみました。

 人はなぜ山に登るのでしょうか。それは…。

客(60代)
「このパンを食べに(来た)」

 人々を引き付けてやまないパン屋は日本一高い場所にありました。さらに…。

 日本一広いパン屋には、お客さんが殺到。

 12日はパンの日。世界遺産の韮山反射炉を手掛けた代官・江川英龍が約180年前の4月12日、パンの製造を行ったことから定められました。

 そんなパンの日に足を延ばしたくなる日本一のパン屋。まずは…。

 ふっくらできたてのパンが次々と並ぶのは眼前に山々が広がる場所。

 スキー場でおなじみ、長野県の志賀高原にそびえる標高2307メートルの横手山。パン屋があるのは、なんとその山頂付近です。

客(50代)
「“日本一高い”パン屋なのでは」

 売り場があるのは山小屋の食堂スペースの一角。

 野沢菜がぎっしりつまったパンやチーズが香る名物パン。

 横手山の湧き水を使って生地をこね、ドイツ製の釜で焼き上げます。

5年前から通う客
「すごくいいチーズの匂い。それ食べたい、野沢菜でしょ?」

 山の上で冷えた体に染みわたる温かいスープも…。

5年前から通う客
「2307メートルの味」

 雲の上のパン屋を営むのは…。

高相ヨシノさん(101)
「(Q.今は何を?)タマネギの皮むき」
「(Q.いくつタマネギむく?)これ1箱。100歳のおばあさんの仕事」

 5月で101歳になる高相ヨシノさんの一家です。パン屋を始めたのは40年以上前のこと。

ヨシノさんの孫 高相育永さん
「(当初は)お茶屋さんをやると、当時は道もなく下から8時間かけて(荷物を)背負って商売」

 物資が届きにくい山頂でもパンが食べたいと、ヨシノさんの義理の娘が作り始めたといいます。もちろんヨシノさんも毎朝、食べるほどパンが好きです。

 日本一高いところにあるというパン屋。101歳のヨシノさんは長野駅からバスで約2時間。最寄りの駐車場から送迎車で10分ほどの場所にいます。

高相ヨシノさん
「何かやらせてもらっていれば長生きできる」

 北の大地にも日本一のパン屋があります。

 お客さんが目移りするのは、ところせましと並んだ約100種類ものパン。地元、十勝産の小麦を使用しています。

 特に人気なのは十勝産の牛肉や大豆を使った濃厚なカレーパンや十勝産のチーズがとろけるチーズパン。とにかく十勝にこだわっていました。

道内と名古屋の親戚グループ
「そんなに(おなかが)空いていないが、いっぱい並んでいたら買ってしまう」

 名古屋市から親戚が訪れたというグループはピザやクリームパンなど、14点をお買い上げ。

 大阪府からリピートした家族はメロンパンやクロワッサン、あんバターパンなど10点購入。

 テラスで早速、味わいます。

 辺りを見回すと、あちらこちらでリラックスする人の姿が…。空から見ると、テラス席がある店舗の他に小麦を育てられるほど広い庭が…。

 実はここ、日本一敷地が広いというパン屋なのです。

「麦音」運営 満寿屋商店 大川原典宏広報担当
「約1万2000平方メートル。東京ドームのグラウンド部分くらい。単独のパン屋の敷地としては日本一かと自負している」

 日本一広いパン屋。十勝全体をパン王国にするべく、5年後を目標に2倍の規模に拡大することを目指しています。

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