2025-07-12 18:25:58 配信
AIがヒトの代わりに仕事 米ハイテク企業が人員削減…人間の役割は

■米ハイテク企業が人員削減…
アマゾン アンディ・ジャシーCEO(CNNから)
「生成AIとエージェントの導入を進めることで、仕事のやり方も変わるはず。現在行われている業務の一部は人員削減が必要になる」
私たちの「仕事」が今、大きな転換点に来ています。アメリカのIT大手「アマゾン」のCEO(最高経営責任者)は、AIの導入で将来的に従業員数を削減すると予想。マイクロソフトも、AIによる効率化で5月に6000人、今月も9000人の人員削減の方針を示しました。
■AIがヒトの代わりに仕事
今、単純作業だけでなく人間の知識や思考が必要な仕事、いわゆる「ホワイトカラー」の領域にもAIが進出して企業が効率化を図る時代になっています。
一体なぜ、AIが必要なのでしょうか。
エクサウィザーズ 常務取締役 大植択真COO
「やはり、日本の社会課題として少子高齢化、これから働き手がどんどん減っていくなかで企業が労働生産性を上げていかないといけない」
企業向けに、さまざまな業務のAIサービスを提供する会社「エクサウィザーズ」。どんなAIがあるかというと、例えば電話対応。客や取引先などの電話応対。15分ほどの電話なら、AIが2分ほどで文字起こしして入力します。
大植択真COO
「この業務だけでも、電話営業の90%ぐらい業務を削減」
自動作業分野で進化を続けるAI。例えば、Hubble社のサービスは必要な項目を入力するだけで数秒で契約書をまとめてしまいます。
さらに、AIによる人材育成も可能です。こちらは「営業マン」を育成するAI。お客さん役のAIアバターに対して、営業役の駒見アナウンサーが車の説明しながら会話のなかで、セールスを学んでいくシステムです。
AI(客)
「燃費の良さも重要。できれば経済的な車がいい」
駒見アナ(営業)
「そうすると、当店で販売しているトヨタ・ノアが最適だと思われます。トヨタセーフティセンスというものが標準装備で付いているので、安全にお車に乗車できるかと思います」
AI(客)
「トヨタセーフティセンスの具体的な機能は?」
駒見アナ(営業)
「それがね…分からないんだよね…」
そんなやり取りの後、AIが採点。
大植択真COO
「100点満点になっていてあと6点で商談クリア」
結果は、合格の60点に届かない54点。説明の分かりやすさから、乗車を進めるタイミングまでをAIが審査し、瞬時にどこが悪かったかなどが報告されます。ちなみに、「お車に乗車」という二重表現、アナウンサーとしてはミスですがAIは大目に見てくれたようです。
このAIサービスは、接客業のほか、面接の練習、部下に相談された上司の対応など様々な面での活用が見込まれるということです。
人間の仕事が、AIに奪われる懸念はないのでしょうか。
大植択真COO
「逆にAIをうまく使いこなす側にまわって、よりクリエーティブな仕事や、付加価値が高い業務に移っていけると全体的に社会の生産性も上がってくる」
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