2025-06-18 19:38:14 配信
銘柄米“値引き”スーパーも 備蓄米求め…午前2時から列に

■備蓄米求め…午前2時から列に
「備蓄米を買いたい!」、その一心で18日も各地に人が殺到しています。一方で、銘柄米を800円値下げする店も。
備蓄米フィーバーが思わぬ“お得”につながっていました。
青森県八戸市では開店前から行列が…。
先頭に並んだ人
「(Q.何時から並んだ?)(午前)2時11分。真っ暗でセコム(警報)鳴るかと思って。期待して待ち遠しくて」
開店1時間前には1000枚の整理券が終了。
販売されたのは随意契約の備蓄米。2022年産の“古古米”が5キロ税込2138円です。
購入客
「4時間くらい並んだので、うれしかった」
「(Q.備蓄米の重みは?)ずっしりきます」
「うれしい。大切に食べる」
イオン東北 柴山俊夫青森事業部長
「きょうを皮切りに、可能な限り早く県内で流通していきたい」
鹿児島市のドラッグストアでも告知なしにもかかわらず、訪れた客は備蓄米を次々に手に…。
購入客
「お試し、初めてなので。ありがたい。鹿児島まで(備蓄米が)来てもらって」
2000円を切る価格。
コスモス薬品 野口欣二エリア長
「問い合わせも非常に多く、客も待っている感じだった」
その一方で、街ではこんな声も…。
街の人
「備蓄米はまだ見ていない」
「(Q.店頭で見たことは?)ない。テレビの画面だけ」
十分に届いたと実感できないのは消費者だけではありません。
大阪市のスーパーは随意契約で2021年産の古古古米40トンを申請。すでに袋や倉庫の準備も万端。納品を待つだけでしたが、業者から届いたメールには…。
スーパーサンコー 西野佳道社長
「(納品予定は)6月20トン、7月20トン。予定が狂った」
なぜ、備蓄米の到着は遅れているのでしょうか。岐阜県の卸売業者が見せてくれたのは…。
ギフライス 恩田喜弘社長
「こちらですね、国の方から通達がメールで飛んできました」
内容は「メッシュチェック」の徹底。メッシュチェックとは、コメにカビや異物がないか調べる品質検査。しかし…。
ギフライス 恩田喜弘社長
「買い受け業者でメッシュチェックできる機能があるところがあまりないと思う。国のメッシュチェック作業で随意契約米の入荷が遅れている一つの原因にもなっていると思います」
■備蓄米の発売見越し「買い控え」
備蓄米の到着が遅れる一方で今、「銘柄米」が安く買えるチャンス。
大阪市のスーパーサンコーの倉庫には、売り場に出せなかった銘柄米1000袋が山積み。
スーパーサンコー 西野佳道社長
「ここ2週間で客の想像以上の買い控えが始まり、在庫が一気に膨れ上がった」
安い備蓄米がスーパーやコンビニ店に並び始めた途端、銘柄米を手に取る人が激減したといいます。
スーパーサンコー 西野佳道社長
「(銘柄米)来月分をすでに発注しているので、今月末までにはこれをすべてなくさないと」
■銘柄米“値引き”スーパーも
そこで、銘柄米を値下げすることに。
滋賀県産のコシヒカリは、なんと800円引き。高かった銘柄米が思わぬ買い時を迎えていたのです。
客
「ずいぶん安くなってきた。安いに越したことはない」
スーパーは、銘柄米を値下げするとすぐに…。
スーパーサンコー 西野佳道社長
「1週間足らずで500本ほど売れた」
1000袋あった在庫はわずか5日で500袋に半減。
スーパーサンコー 西野佳道社長
「問屋も(銘柄米の)値段を下げてきている。売りやすくはなってきている」
銘柄米の値下げは他の地域にも広がっています。
広島市のスーパーでは備蓄米の到着を見越し、銘柄米を200円値下げ。売れ行きも好調だといいます。
■ローソンでも「300円引き」に
さらに、ローソンは18日から銘柄米に使える300円引きクーポンをアプリで配信。月末までの間、何度でも使えるということです。
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