2025-06-16 12:45:56 配信
AIで作品模倣? 募る危機感 専門家「ルールの見直しも」【フェイクの波紋】

誰もが動画や画像を作り、クリエーターになれる時代。その一方、新たな問題も…。
漫画家の樋口紀信さん。大手出版社から単行本も出しています。
去年、ネットに投稿されたイラストにショックを受けました。
漫画家 樋口紀信さん
「髪を画像素材として前髪を作っていて、これを使いまわしているので(AIの画に)よく出てしまっている」
自分の作風に近いイラストを作れる生成AIを知らない間に作られ、ネット上で公開されたといいます。
樋口紀信さん
「デジタルの作画をしているうえで(ペンの)ストロークをシュッとするとそれで髪の毛が描ける。この後ろの髪も全部そうやって描いているんですが、そういう意味で言うと…この髪とか(似ている)」
実際に、樋口さんの作品をAIが学習したかどうかは分かっていません。
生成AIはネット上からは削除されました。
樋口紀信さん
「私の絵柄を使って他の人を誤解させるようなことをされて、連載に影響するんじゃないか?というような、そういう恐怖もある」
専門家は…。
AIと著作権に詳しい 福井健策弁護士
「(AIに)学ばれたクリエーターが一生かかっても生み出せないような量の作品を(AIが)生み出しているかもしれない。クリエーターを本当に潰してしまいかねない。作風を学ぶためのAI学習は原則できるよという整理に、今、日本の政府はしているけれど、それは現実を見ながら見直しをしていく」
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