2025-06-05 18:55:30 配信

ウチの街にはいつくるの? コンビニで始まった2021年産備蓄米の販売

 いよいよ始まった「コンビニの備蓄米」。あなたの街にはいつごろ、どれぐらいの量が届くのでしょうか。

■コンビニ備蓄米 販売開始

 5日朝、東京都内のコンビニに届いた政府備蓄米。レジの前のテーブルに並べられたのは2021年産の“古古古米”です。

 ローソンでは、5日から東京と大阪それぞれ5店舗で備蓄米1キロと2キロを販売します。

 それぞれ10袋ずつ、合計20袋。価格は1キロで税込み389円。2キロは756円です。 袋には「政府備蓄米」のシールが貼られています。

 陳列を始めてから2分後。早速、1人目が2キロの袋を購入します。

備蓄米2キロを購入 50代の人
「18歳の子どもがいるので一日4合炊くので、これ2キロはあっという間になくなるが安くてすごく助かる。食べてみたいのできょう炊いてみる」

 販売する店舗や時間は公表されていませんでしたが、来店した人が備蓄米に気付き、次々と手に取っていきます。

 6人家族だという50代の女性は菓子パンなどと一緒に備蓄米1キロを買います。

備蓄米1キロを購入 50代の人
「(備蓄米を)買いに来たわけじゃなかったけど偶然、携帯電話の支払いにきたら売っていたので。ラッキー。すごく良かった。コメがなかったので」

 販売開始から2時間が経たないうちに完売しました。

 備蓄米の販売はファミリーマートでも。1キロのみの販売で、価格は税込み388円です。

 オフィス街にある店舗では、出勤前の人たちなどが朝から備蓄米を買っていきます。

 午前8時に販売を始め、わずか30分で売り切れます。

備蓄米1キロを購入した客
「来るまで知らなかったけど、出社してみたらちょうど会社(近く)のコンビニにあったので。子どもたちが食べ盛りになってなかなかコメも手に入らなくて、去年のふるさと納税(返礼品)で細々と食いつないでいたので(備蓄米が)手に入ってうれしい」

 50代の男性は、お茶を買うついでに備蓄米1キロを購入。

備蓄米1キロを購入 50代の人
「びっくりするほど安くて正直うれしい。3人家族で僕と妻と息子。今まで月に5~10キロを買っていたが高くて正直、買うのをちゅうちょしていたのでこういうのが出てうれしい」

 販売開始の直前に、店舗を訪れた小泉農水大臣は。

小泉進次郎農水大臣(44)
「社長、きょうは朝早くからありがとうございます。これが噂の」

ファミリーマート 細見研介社長
「きょうから他の店では6時からもう販売して、すでにだいぶ売れている」

小泉進次郎農水大臣
「ちょっとこれいいですか。しかし早かったですね。よくこのスピードで作られましたね」

ファミリーマート 細見研介社長
「もう何とか消費者の皆さんに楽しんでいただこうと思いまして」

小泉進次郎農水大臣
「これから順次、全国に流れていく?」

ファミリーマート 細見研介社長
「だいたい2週間で全国にこの1キロのものが行き渡る」

小泉進次郎農水大臣
「何店舗?」

ファミリーマート 細見研介社長
「1万6000店舗」

小泉進次郎農水大臣
「1万6000店舗全部に行くんですか?」

細見研介社長
「はい」

小泉進次郎農水大臣
「今回、驚いたのは契約完了から店頭へ並ぶスピードの速さ。コンビニさんってすごいなと思いましたね」

■“古古古米”の備蓄米が店頭に

 大阪市内のファミリーマートでも、午後から“古古古米”の備蓄米が店頭に並びます。

備蓄米1キロを購入した人
「(Q.2021年産については?)そんなんはよく分からんけど、どんな味か食べてみたい」

 ただ、消費者からは「備蓄米の販売は地域差がある」と疑問の声も。

埼玉県在住の人(70代)
「(備蓄米を)売っている場面も見たことない。埼玉はなんか…いつも言っているのは東京とか大阪。埼玉は聞かないなといつも思っていた」

福島県在住の人(30代)
「地方と首都圏で温度差がすごくあると思う。(備蓄米は)全然手に入っていない」

■コンビニ備蓄米 全国にいつ届く?

 コンビニ店の備蓄米が全国に届くのは、いつごろなのでしょうか。

 ローソンは5日から販売が始まった東京5店舗、大阪5店舗を皮切りに、今月14日には沖縄県を除く全国のローソン約1万3600店舗で「備蓄米2キロ」を販売する予定です。
 
 今月下旬には「備蓄米1キロ」を関東地区で販売して順次、拡大していきます。

 沖縄県では別規格の備蓄米の販売を予定しています。

 ファミリーマートは東京と大阪それぞれ10店舗から始め2週間後をめどに、全国約1万6000店舗で販売するとしています。

 セブン-イレブンは今月17日から東京と大阪、四国の一部で備蓄米の販売を開始。無洗米2キロで775円です。今月末までに約5000店舗に拡大するといいます。

 コンビニ大手3社が随意契約で購入した備蓄米は合わせて2000トンです。今後、全国各地に流通することで、コメの価格高騰に歯止めはかかるのでしょうか。

ファミリーマート 細見研介社長
「量は決して多くはないが全国に1キロの備蓄米が行き渡る意義は大きい。コンビニということで大きな3社が非常に競争を激しくしているが、1社がやると他の大きな会社もやる。競争原理が働く。あっという間にコンビニ5万店に備蓄米が少量で並ぶ。今の問題にとってはより大きな効果が見込まれるのでは」

トップへ戻る