2025-06-03 14:45:48 配信

貸金庫で“現金は格納不可”に 全銀協ルール見直しで調整

 三菱UFJ銀行で起きた貸金庫での巨額窃盗事件を受け、全国銀行協会は現金については「格納できない」とルールを改める方向で調整していることが分かりました。

 貸金庫を巡っては、金融庁が3月に監督指針の改正案を発表し、現金を保管できないようなルールの策定を銀行側に促しています。

 しかし、金融機関の貸金庫の規則のベースとなる全国銀行協会が定めたひな形では、現在、現金を入れることは明確に禁じられていません。

 このため関係者によりますと、全銀協は今回、初めてひな形を改正し、現金については「格納することができない」とする方向で調整しているということです。

 近く行われる全銀協の委員会で正式に決まり、全国の金融機関にも広がる見通しです。

 今後は、すでに貸金庫を使っていて現金を格納している契約者に対しても、このルールをどこまで徹底するかが課題となりそうです。

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