2025-05-17 11:03:05 配信
フジHDの新取締役候補にファミマ元社長 株主提案に反対、北尾氏ら外す

■フジHDが株主提案に反対
フジテレビ 清水賢治社長
「よりよいガバナンス体制にしていくための検討を継続し、新体制にふさわしい候補者の人選も進めてまいりました」
フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングスが16日に明らかにした役員候補11人の顔ぶれ。
社外取締役にはファミリーマート元社長の澤田貴司氏の名前が挙がり、女性役員を3割以上に増やす案になっています。
清水社長
「株主提案の候補者の皆様は一部の候補者を除いて当社の取締役による個別面談に応じていただきました。株主提案の候補者については当社取締役会は反対することを決議いたしました」
フジ側は、アメリカの投資ファンド「ダルトン」が提案した12人の候補について、取締役会が全員一致で反対しました。
■SBI北尾氏ら候補全員除外
先月、フジの改革を引き受けようと名乗りを上げたSBIホールディングス会長兼社長の北尾吉孝氏の名前もありません。
北尾氏
「敵対するとしたら私も徹底的に勝負します。これだけ反省の念もなく、まともな良識に対して対抗しようと言うんなら、いつでも受けて立ちます。(株を)5%買うのはわけないことです。私のほうからしたら」
この時、北尾氏の会見に同席し、自身も役員候補に名を連ねていたNEXYZ.Groupの近藤太香巳社長も今回の発表に驚きを隠せません。
近藤社長 Facebookから
「発表には大変驚きました。私は少なくとも、北尾会長だけは必ず選任されるものと思っていました」
ダルトン側からも問い合わせが来たそうです。
近藤社長 Facebookから
「ダルトン社からも私に連絡がありました。フジ・メディア・ホールディングス側には何度も『いつ協議が行われるのか』と確認を重ねましたが、彼らは一貫して『検討中である』と繰り返すばかりで、結局一度も協議の場が持たれることはなく、フジ・メディア・ホールディングスから今回発表された内容についても事前の連絡はなかったとのことです」
■清水社長「北尾さんと敵対するつもりない」
ダルトンが提案する人事を拒否する理由について、清水社長は「我々は北尾さんと敵対するつもりはありません。我々としては我々の考え方で進めてきた改革プラン。そのなかでは、この取締役会の構成が一番最適であると判断したまでです」
16日に発表されたフジ・メディア・ホールディングスの最終損益は、前年度より572億円減り201億円の赤字となりました。
このままいけば、来月開催予定の株主総会はダルトンなどの株主や北尾氏からの圧力が強まることが予想され、大荒れになる可能性も出てきています。
(「グッド!モーニング」2025年5月17日放送分より)
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