2025-11-01 22:22:35 配信

小泉大臣「深刻な懸念伝えた」 初の日中防衛相会談で

 マレーシアを訪問している小泉防衛大臣は中国の董軍国防相と初めて会談し、尖閣諸島を含む東シナ海などでの軍事活動の活発化に深刻な懸念を伝えました。

小泉防衛大臣
「私から、我が国固有の領土である尖閣諸島について、本年5月に発生した中国海警船から発艦したヘリコプターによる領空侵犯のような活動の即刻停止を強く求めつつ、尖閣諸島周辺での中国の活動に対する強い懸念を表明しました」

 会談の冒頭で、小泉大臣は「日中関係において安全保障分野は、最も難しい分野だ」と述べ、東シナ海などでの中国による軍事活動の活発化への深刻な懸念を表明しました。

 そのうえで、不測の事態によるエスカレーションを未然に防止する観点からも日中防衛当局間のホットラインを適切に運用することの重要性を指摘しました。

 一方、小泉大臣は韓国の安国防相とも会談を行い、日韓そして、アメリカを含む3カ国での防衛協力の強化を確認しました。

 また、小泉大臣はASENA関連会議への出席に加え、日米とオーストラリア、フィリピンの4カ国での枠組みでも会談を行い、高市政権としての防衛力強化の方針を説明しました。

 防衛装備品の移転についても「トップセールスで進める」と強調し、「いくつかの国から日本の潜水艦を含む装備品の取得に関心が示され、協議を進めることになった」と明かしました。

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