2025-10-27 14:41:28 配信

石破前総理退任後初の地元入り 自民党を「姿勢が問われる」とけん制も

 総理退任後、初めて地元に帰省した石破前総理大臣は地元への感謝を述べ、1年を振り返りました。一方、「反軍演説」の復活を巡っては自民党の対応を牽制(けんせい)する場面もありました。

石破前総理大臣
「40年近い間にわたってお支えをいただいた鳥取県民、あるいは鳥取1区の皆様方のおかげであり、人間いい時ばっかりではないので、厳しい時、つらい時、苦しい時も変わらずに支えていただいた皆様方のおかげだと思っております」

 石破前総理は戦後80年の節目で総理であったことを強く意識し、硫黄島の訪問から80年所感の発出に至るまで「自分なりの思いを込めた」と振り返りました。

 また、その所感で触れた1940年の帝国議会で斎藤隆夫元衆議院議員が政府や軍部を批判した「反軍演説」の議事録復活について「共産党から参政党まで、すべての野党が賛成だ」と指摘しました。

 そのうえで「自民党は時間がかかるという話だが、自民党の姿勢そのものが疑われる」と釘を刺し、「戦後80年の今年にやる意義がある」と強調しました。

 さらに2024年10月、総理就任直後に解散に踏み切ったことについては「非常に痛恨事で、それで不信も高まった」と振り返り、「与党の強い要望に抗うのは非常に難しかった」と明かしました。

 今後の議員人生については「自分がやらねばならないことがこの1年間でより明確になった」と述べ、防災やコメ政策、自衛隊の処遇改善などに引き続き取り組んでいく考えを示しました。

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