2025-10-04 18:48:24 配信

初の女性総裁に高市早苗氏 人事は?連立は?政治部長解説

 自民党は高市前経済安保担当大臣を新たな総裁に選出しました。今後の展望について、山本志門政治部長の解説です。

(Q.まずは自民党内の人事についてです。高市氏は総裁の椅子を争った小泉氏を含めてこれからどうやって党内をまとめていくんでしょうか?)

 物価高対策ももちろん大事なんですが、まずは自らの基盤となる人事が非常に大事ですよね。

 総裁選でともに戦った他の4候補。特に2位だった小泉さんをどう処遇するのか。幹事長など党の幹部や重要閣僚などで処遇する可能性は高いと思いますね。

 それから今回、高市さん勝利の流れを作ったのは麻生さんだと言われているんですね。ですから、麻生派の処遇も行われることになると思います。

 また自民党初の女性総裁ですから、女性を要所要所で起用することも検討していくんだろうと思います。

(Q.野党との連携の協議も始まっていくかと思います。ただ、国会では現状、自公のみで法案を通すことができない状況ですよね。連立拡大の可能性はあるんでしょうか?)

 高市さんは臨時国会の開会前までに連立を拡大することに一番前のめりでした。その中でも国民民主は高市さんの経済財政政策と距離感はかなり近いんですよね。まずは国民との連立が念頭にあるんだと思います。

 また、岸田政権の時に麻生さんや茂木さんが国民との連立を模索していた経緯があるんですよね。この2人をどのように使っていくのかというのも一つ焦点となっています。

 さらに、高市さんが訴えていた給付付き税額控除はこれは立憲も主張していますから、これを足掛かりに立憲との協力関係も探っていくんだろうと思います。

 一方、維新は呆然(ぼうぜん)としているんですね。小泉さんを想定して水面下で協議を進めていたのに結果は想定外だったとしていまして、そもそも高市陣営とは協議の環境整備すらしていなかったんだと言っています。このため維新との協力というのはしばらく様子見が続くことになりそうです。

(Q.物価高対策など問題は山積していますよね。高市新総裁の一番の課題があるとしたらどういうことでしょうか?)

 経済も大事なんですけど、自民党が言う「解党的出直し」です。これを本当に進めていけるのか、ここが本当に大きいと思いますね。旧来の自民党政治に回帰することになれば、国民からの信頼はさらに失われることになりかねません。

 身を切る形で政治改革を進めていけるのか。これはかなり国民の目は厳しいと思いますので、ここが最初の高市さんの大きな課題になってくると思います。

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