2025-08-20 12:00:50 配信

総裁選前倒し議論スタート 支持率アップでも“石破おろし”の行方は 混乱いつまで

 石破おろしの声が高まるなか、自民党は総裁選挙の前倒しを巡る議論をスタートさせました。一方で、大きな選挙に3連敗しながらも石破茂総理大臣の支持率は上昇を続けるという異例の展開となっています。

■総裁選前倒し議論スタート

石破総理
「信頼を獲得することで我が国の役割を果たしたい」

 20日から開催されるアフリカ各国首脳との国際会議に向け意気込みを語った石破総理。参議院選挙で大敗してもなお、総理続投への意欲を強めています。

自民党幹部
「石破総理は外交日程も続くし、やる気満々って感じ。責任論はどこ吹く風だ」

 一方、自民党内では“石破おろし”を巡る新たな動きが…。

 「総裁選を前倒しして実施するのか」その是非を検討する総裁選挙管理委員会の初会合が19日に開かれました。

 党の決まりでは、国会議員295人と都道府県連の代表47人の過半数172人以上の賛成があれば臨時の総裁選を行えると定めています。

自民党 逢沢一郎選挙管理委員長
「スピード感が必要です。しかし同時に制度設計は厳重に、慎重に、公正に行っていく」

 委員長の逢沢氏は、国会議員に対する意思確認を書面で行う方針だと明らかにしました。ただ、記名か無記名かの結論は持ち越しとなりました。

■石破おろしも支持率アップ

 お盆の期間、地元回りをしていた中堅議員は…。

自民党 中堅議員
「盆踊りでは『なんで石破さんのことをいじめるんだ』と言われた。でも、地元の議員からは『なんで石破さんは辞めないんだ』とも言われたりする」

 朝日新聞の最新の世論調査では、参院選の結果を受けても石破総理は「辞める必要はない」との回答が54%と過半数を占めました。(「辞めるべき」36%)

自民党 閣僚経験者
「世論調査と党内の意見がかけ離れてしまっている。でも、都道府県連の“石破おろし”の動きは止まらない」

 方針を決められない自民党に、野党からは批判の声が…。

国民民主党 玉木雄一郎代表
「(選挙)結果にどう向き合うのかは問われると思う。現時点で石破総理だけでなく、誰も何も変わっていない」

 仮に総裁の自発的な辞任を伴わない臨時の総裁選が行われれば、前代未聞のことです。“石破おろし”の行方は?

政治ジャーナリスト 田崎史郎氏
「直近の世論調査は今の世の中の雰囲気を示しているんですが、自民党議員に話を聞くと、『地元でも石破さんかわいそう』という声が出てきている。これは確かだと認めたうえで、より重視すべきは参院選の結果でしょうと。その責任をはっきりさせなきゃいけないんじゃないかというのが多くの自民党の人の考え方だと思う」

(「グッド!モーニング」2025年8月20日放送分より)

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