2025-06-13 14:49:56 配信

「越境弾圧」中国念頭にG7で共同文書発出で調整

 G7=主要7カ国の首脳会議で、中国による「国境を超えた弾圧」について議論し、共同文書をまとめる方向で調整していることが分かりました。

 G7サミットは16日にカナダで開幕します。

 政府関係者によりますと、自国第一主義を主張するアメリカのトランプ大統領との決裂を避けるため、首脳声明の発出は見送るものの、結束を維持するために中国を念頭にした対応など一致できる点でいくつかの共同文書を取りまとめる方針です。

 例えば、レアアースの輸出制限など経済的な威圧を強める中国を念頭に、G7を中心とする有志国で重要鉱物のサプライチェーンの確立に向け、具体的に取り組むことを文書で確認する予定です。

 また、中国が台頭し、危機感を強めている量子コンピュータの分野に産官学で連携して取り組むことも、初めて文書で示す方向で調整しています。

 また、中国から海外へ移住した民主活動家や、少数民族らに対する監視や脅迫などについて「国境を超えた弾圧だ」と批判の声が高まっていることについては「民主的な制度の健全性を損なうことを目指した行為を容認すべきでない」などと指摘する文書をまとめる方向で調整しています。

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