国連安全保障理事会で宇宙空間に核兵器や大量破壊兵器を配備しないよう求める決議案がロシアの拒否権行使で否決されたことについて、林官房長官はロシアを非難しました。

林官房長官
「国際の平和および安全の維持に大きな責任を負うべきロシアが、安保理の責務と密接に関係する宇宙空間の平和と安全に関する本決議案に対し、拒否権を行使するという選択をしたことは残念であります」

　決議案はアメリカと日本が宇宙空間での軍拡競争を防ぐ目的で共同提出しましたが、中国が棄権し、常任理事国のロシアが拒否権を行使したため否決されました。

　林長官は「否決されたことは遺憾だ」と述べたうえで、「宇宙空間が核兵器のない領域であり続けるべきだ」と話し、引き続き宇宙空間の利用の国際的ルール作りに取り組むと強調しました。