【特集】人手不足の介護業界 注目の“助っ人”制度
2026/10/16 14:00介護職員高齢化が進む中、介護施設を運営するために欠かせない介護職員。
県内では、総人口に占める65歳以上の割合が全国平均を上回って推移していて、2040年には4割を超えることが見込まれています。
介護職員と高齢者、働き盛り世代の減少などで介護職員の人手不足が問題となっているなか、福祉に特化した、ある取り組みが注目されています。
郡山市にあるケアセンターいちかわ。
2つの施設が隣接していて、グループホームは利用者が9人で職員は10人。
ただ、小規模多機能型居宅介護は、利用者が20人で職員は17人と、利用者数よりも職員の数が少ない状況です。
【ケアセンターいちかわ・飯村雅江さん】
「利用者3名に対して職員1名はいなきゃいけないところなんですが、そこも足りてはいるので、ありがたいですね、すごく。ただ、現状として他のところ(施設)を聞いたりすると(職員が)足らないっていうのが現状だと思います」
県老人福祉施設協議会が実施した、施設運営のために必要な職員数に足りているかを調査したアンケート結果によると、7割弱の施設が「職員が不足している」と回答。
こうした状況を解決するため、今注目の取り組みが動き始めています。
民謡を披露したこの3人は、ある制度を利用したボランティア。
その制度とは「スケッター」です。
介護ボランティアをしたい人と介護施設をマッチングするサービスで、介護施設が必要とするボランティアを募集し、スケッター登録者がそれに応募します。
ボランティアは謝礼をもらい、レクリエーションや配膳などの介護資格が無くても出来ることをします。
県内では2026年5月、県と郡山市、白河市がスケッターの運営会社と連携協定を結んでいて、7月から郡山市と白河市の施設を対象にスケッターが活用されています。
【猪股美智子さん】
「きょうは私たち民謡の三味線の演奏をさせていただきます。私が歌を歌います。福島大学3年生の猪股美智子です。よろしくお願いします」
この日、スケッターとして民謡を披露したのは、大学生の猪股美智子さんなど3人。
【猪股美智子さん】
「元々民謡を習っているっていうので人前で歌うような機会が多くて、でもコロナを経てちょっと落ち着いたから戻るかなと思ったんですけど、あんまりその後もこういう機会があんまり無かったので」
「何かこういうボランティアみたいなことが出来ないかなって探させていただいてました」
施設の利用者も真剣な眼差しで演奏に聞き入ります。
【猪股美智子さん】
「民謡を歌っていく中で、ご年配の方からいろいろ『凄いね』とか声を掛けていただける、褒めていただけることが多くて、私がうれしいものをいただいた分、ちょっと返せたらなっていう風には少し思っているところがあります」
【ケアセンターいちかわ・飯村雅江さん】
「業務に合わせて、どうしても全てのイベントを全部職員がやるっていうのはなかなか難しい部分もあったりするので、そこちょっと来ていただいて、(施設の利用者に)喜んでいただけるのはすごい助かっています」
この施設では、レクリエーションをする人のほか、窓ふきや草刈りのボランティアも必要に応じて募集しています。
【ケアセンターいちかわ・飯村雅江さん】
「今までと同じように職員の手の届かないところでしたり、ちょっと時間を割かなきゃできないところを(スケッターに)やっていただくっていうのもありますし、私たちではやらないようなイベントとかをお願いして、(施設利用者が)喜んでいただければなと思っています」
介護職員の助っ人である「スケッター」。
今後の広がりが期待されます。
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