【特集】会津大学のAIクマ検出システム 改良を重ねた現在は?

2026/10/8 15:00
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今年も相次ぐクマの出没。

会津地方ではAIの技術を活用して野生動物の動きを捉え、人里に近づけないための取り組みが進んでいます。

山あいの茂みに設置されたこちらの装置。

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会津大学の研究グループが開発した「野生動物警報システム」です。

カメラの前にクマの写真をかざしてみると…。

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大きな警報音が鳴り、青いライトが点灯しました。

装置には周辺360度を撮影できるカメラや、クマなどの画像を学習したAIと通信機器などが搭載されています。

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センサーが野生動物の熱や動きをとらえると、カメラが撮影。

AIがクマやイノシシ、シカ、サルなどを検出し、早ければ4秒ほどで大きな音や光で周囲に危険を知らせます。

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撮影された画像は会津大学のサーバーにも送られ、約2分後には、登録した周辺の住民や自治体などに「画像付きのメール」が届く仕組みです。

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【会津大学・齋藤寛教授】
「一番は音や光を出して、近くにいる人に危険を知らせることかなと思っています。と言いますのは、やっぱり動物ってずっと使っていると慣れるんですね、音とかに。なので正直逃げない時というのもあったりしますので」

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会津大学では、県会津地方振興局などと連携し、2020年から装置の実証実験を続けています。

これまでに実験を行った地域の一部では、クマの4割以上を追い払うことに成功。

地域の住民の協力を得ながら、システムの改良を重ねてきました。

そのシステムに今年、新たに加わったのが、動物の移動方向を追跡する機能です。

【会津大学・齋藤寛教授】
「実はここ最近はですね、やっぱり動物がどっちに行ったかっていうところも色々なところで役に立つかなというふうに思っていまして。カメラの追跡がどういうふうに動いたかっていうところで、こっちの方に行ったっていうところまで知らせるようにしています」

音に反応して逃げた動物が、どちらに向かったのかを分析し、メールで通知します。

【会津大学・齋藤寛教授】
「動物の動きって正直分からないんですね。だけど、『こっちの方に移動した』というのがある程度分かっていくと、例えば何かあった時に、ああ、ちょっとこの辺見なきゃいけないかなっていうところが少し狭められれば、何か大きな問題があった時に見つけやすくなるかなと」

実際にクマが出た地域では…。

【会津若松市長原地区・丸山勝代副区長】
「ここが設置していただいたカメラになります」
「このカメラの奥に町内のお墓とかがありまして、お盆とかお彼岸にお供え物をしますと、クマとかイノシシとかが来て荒らされるということがありまして」

周りを茂みや農地に囲まれた小学校へ続く通学路。

会津大学の装置を置いたところ、去年、クマが検出されました。

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【会津大学・齋藤寛教授】
「クマがちょうどこのあたりで映っていたんですね。去年の夏、7月なんですけど。しかも子供たちが登校する30分ぐらい前、午前7時ごろにクマが撮影されてたんです」

住民はお墓へのお供えを控え、クマを寄せつける原因となっていた柿の木を伐採。

地元の要望を受け、大学は装置をさらに改良しました。

新しい装置は無線のネットワークでカメラが複数のセンサーと連動します。

この春からは、1台のセンサーがクマを検知すると、離れた場所にある装置も連動。

複数の場所から音や光で危険を知らせ、広い範囲を見守れるようになりました。

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【会津若松市長原地区・丸山勝代副区長】
「1台が感知すると複数台がネットワークになっていて、音と光で知らせてくれるので、多少離れた(場所にいる)子どもたちでも聞こえるので、今何かが映ったんだなと分かるので、早めに発見できるので助かってます」

人里で相次ぐ、クマの出没。

会津大学は、蓄積したデータでAIの認識精度を高めるとともに、クマの個体数や生息密度などの把握にもつなげたいとしています。

【会津大学・齋藤寛教授】
「多くの人が情報を得ることによって、危険を早めに察知するとか、対策もできるようになるんじゃないかなというふうに思ってますので、引き続きそういう情報配信を強化していきたいなと思っています」

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