夏のキセキ2026 福島高校 躍進のきっかけと春のエースに迫る
2026/7/8 10:05夏の高校野球・福島大会の注目校を紹介する「夏のキセキ」。今回は、第5シードで、県内屈指の伝統校、「福島高校」です。
春の大会では44年ぶりにベスト4に輝いた福島高校が、この夏、創部初の甲子園出場を目指します。
創部は1901年。県内屈指の歴史を持つ福島高校。野球部のグラウンドの近くには、卒業生から贈られた、「後輩よ頑張れ」と刻まれた石碑が。
【油井智弥主将】
「やっぱりOBの方々がこれまで繋いで来てくださったからこそ、僕たちがプレーできていると思うので」
この夏、第5シードの福島高校。
春の県大会では、日大東北や光南といった強豪校を次々破り、44年ぶりのベスト4入りを果たしました。
準決勝の聖光学院戦では、終盤に一時1点差にまで追い上げるなど、敗れはしたものの、強豪校が相手でもひるまないバッテリーと、打撃陣の勝負強さが垣間見えました。
【油井主将】
「どんなにきつい状況でも、下を向かずに、仲間に声をかけるっていうことは意識してきたので、それがしっかり活きているのかなって思います」
チームのスローガンは、心を一つに賢く戦うという意味の「賢闘一心」。
県内有数の進学校としても知られる福島高校の強みの一つが、データを駆使して戦う、「考える野球」です。
選手の成績は、スマートフォンから打率やホームランの数のほか、どの方向に多くヒットが飛んでいるかなども確認ができ、試合などで出た反省点は、紙ではなくオンライン上に残して、全員がいつでも見返すことが出来ます。
【矢部恭平監督】
「優秀な子たちなので、任せるところは任せていますし、彼らの主体的なところとか考える力とか、そういったのはうちの武器だと思うので」
さらに、春の県大会の2週間前、矢部監督はあるものを取り入れました。
表には強みと弱み、そして機会と脅威の4つの枠が設けられています。これはSWOT分析という、ビジネスでも使われる手法。
【矢部監督】
「自分たちの強みが何なのか、弱みがなんなのか、そういった所を明確化して」
「コントロールできる所とできない所があって、コントロールできる所をどういう風に伸ばしていくかっていう所を重点を置いて考えさせました」
長所と短所がある中で、自分たちの力で変えられるものを強みと弱みに、変えられないものを機会と脅威に分類しました。
【本多慶弥投手】
「投手の話だと、(弱みとして)“絶対的な信頼感”がないよねっていう話とかがあって、一人一人が役割を自覚して、安定感を持って仕事をやろうっていうのをピッチャー陣で共有できたので」
「これがきっかけでピッチャーが良い繋がりができたのかなって」
選手たちはこの日の練習を急きょ無くしてとことん話し合い、弱みに対しての改善策を作成。
春の県大会までの限られた時間を効率的に使うための取り組みが、春の大会の躍進のきっかけとなりました。
春はエースナンバーを背負っていた3年生の本多慶弥投手は、県大会ではケガで一度もマウンドに上がることができませんでした。
【本多慶弥投手】
「悔しい気持ちもあったんですけど、今年のチームは、全員が信頼できる選手なので、そこは自分も信じようと思って」
「声掛けであったり、雰囲気作りだったりを自分はやって、チームのために力になろうっていう意識で取り組んでいました」
中学校から野球を始めた本多投手は、2年生の春にサイドスローに転向。一から投球フォーム作りに励んできました。
【本多投手】
「とにかくシャドーピッチングをして、鏡で見たり動画で見たり、自分のフォームを知りながら、フォームを固めるっていう練習を1年間してきました」
バッターとの対戦経験や実践感覚が他の投手よりも少ない分、トレーニングには人一倍力を入れてきた本多投手。この夏担う役割は…
【矢部監督】
「しびれる所で投げて欲しいなっていう風には思っているので、しっかり準備してもらって、投げれるように、しっかり調整してほしいなって思っています」
【本多投手】
「自分が活躍して勝つって言うのはもちろんですけど、チームの勝利っていうのを一番に考えて、この3年間の集大成っていうのを出せるような最高の結果を残せる大会にしたいなって思っています」
考える野球で躍進を果たした春。この夏、戻ってきた春のエースが加わり、福島高校が目指すのは…
【油井主将】
「目標は甲子園で校歌を歌うことです。そのためにも、福島県大会では絶対に優勝します!」
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