夏のキセキ2026 聖光学院 5連覇へ チーム支えるキャプテン

2026/7/6 11:25
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夏の高校野球福島大会の注目校を紹介するシリーズ「夏のキセキ」。

第1回は、6月の春季東北大会を制し、4年ぶりの東北王者に輝いた聖光学院です。

5年連続となる夏の福島大会制覇を目指すチーム。その中心にいるのは、背番号17を背負うキャプテン・大坂啓汰選手です。

春の東北王者 夏へ向けてさらに加速

去年の夏の王者・聖光学院。

春の東北大会では決勝で仙台育英を破り、4年ぶりの優勝を果たしました。

斎藤智也監督は、今年のチームをこう評します。

「バイタリティー豊富で非常にエネルギッシュな選手が多い。私も一緒にいて楽しいチームです」

夏の大会へ向け、選手たちはさらに練習に熱を帯びています。

テレビで見た憧れの聖光学院

練習中、誰よりも大きな声で仲間を鼓舞するのがキャプテンの大坂啓汰選手。

東京都出身の大坂選手は、中学生の頃にテレビで見た聖光学院に憧れ、この学校への進学を決めました。

2022年夏、甲子園でベスト4入りを果たした赤堀主将、その翌年の高中主将。

歴代キャプテンの姿に魅了され、「聖光学院でキャプテンになること」が目標になりました。

夢は一度、叶わなかった

新チームが始動した時、キャプテンに選ばれたのは別の選手でした。

大坂選手は当時を振り返ります。

「自分の欲だったり、自分自身に酔っていたというか、自己満足的な気持ちがあって、チームにいい影響を与えられていなかった」

憧れだったキャプテンの座を逃しましたが、そこで歩みを止めませんでした。

「自分がキャプテンじゃなくても、自分がキャプテンだと思ってやればいい」

立場に関係なくチームを支えることを決意し、仲間への声掛けやサポートを続けました。

「引き出しが多い」監督が託したキャプテン

その姿勢を見続けていた斎藤監督。

今年1月、大坂選手にキャプテンを託します。

監督は理由をこう語ります。

「チームをいろいろな角度から見て、個人個人にアプローチできる。そういう引き出しをたくさん持っている」

大坂選手自身も、

「キャプテンじゃなくてもやることは変えないという信念でやってきた。その覚悟が一層決まった」

と話します。

それまで主将を務めていた猪俣陽向選手も、

「周りをしっかり見てメリハリをつけられる。啓汰で良かった」

と信頼を寄せています。

控え選手だからこそつくれるチーム

実は大坂選手はレギュラーではありません。

聖光学院で控え選手がキャプテンを務めるのは11年ぶりです。

それでも本人は、

「プレーで引っ張る選手ではない。求められているのはそこではないと思う」

と語ります。

目指すのは、「日本一の空気感」。

仲間が打撃練習をする間も、声が枯れるまで仲間を鼓舞し続けます。

チームスローガンは「ブリキ軍団」

今年のチームスローガンは「ブリキ軍団」。

大坂選手は、その意味をこう説明します。

「金や銀のようにもともと輝く選手はいない。でもブリキのように毎日磨き続けて、魂を結集して泥臭く戦うチームでありたい」

派手さではなく、積み重ねを大切にする。

それが今年の聖光学院です。

積み重ねで勝つ夏へ

夏の福島大会5連覇、そして日本一へ。

大坂選手は最後にこう力を込めました。

「大会や試合だけではなく、練習から今まで通りじゃだめだと言い続けてきました。試合だけではなく、自分たちが積み重ねてきた歩みで勝負できる夏にしたいです」

レギュラーではなくても、誰よりもチームを見つめ、支え続けるキャプテン。

背番号17がつくる"日本一の空気感"が、聖光学院を再び頂点へ導こうとしています。

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