夏のキセキ2026 ふたば未来学園 笑顔の主将 父の教えを胸に最後の夏へ

2026/7/6 10:06
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夏の高校野球・福島大会の注目校を紹介する夏のキセキ。今回は、秋・春ともにベスト8に入り、夏はさらに上位を狙う、ふたば未来学園野球部です。

チームを引っ張るのは、明るさが持ち味のキャプテン山田銀之介選手。家族や仲間に支えられながら、個性あふれるチームをまとめてきた山田選手。夏にかける思いを取材しました。

朝6時。寮生活を送る野球部員たちの1日は散歩から始まります。

午前中の試合でも体が動くように、そして、仲間とのコミュニケーションを深めるため、チームにとって欠かせない朝のルーティンです。そんなチームのキャプテンは…

【山田銀之介選手】
「自分の笑顔とか元気!」「(そこが)武器です」

両親の思いを背負って、相双地区へ…笑顔で個性派集団をまとめるキャプテンの「最後の夏」がやってきます。

創部12年を迎えた、ふたば未来学園・野球部。秋春ともに、ベスト8進出を果たし、第6シードとして夏に挑みます。

チームの持ち味は、足を使った機動力。50m6秒台で走る選手が揃い、足で流れを呼び込む他、県大会では秋・春ともに1試合平均2ケタ安打を記録。機動力に加え、バッティングの力も光ります。

そんな選手の力を高めてきたのが、ふたば未来独自の「課題練習」です。

【佐藤考大選手】
「自分でやりたい練習を考えて、少ない時間で課題と向き合ってやっています」

自分の課題に向き合うこの時間。黙々と一人で取り組む選手もいれば…2、3人で協力して練習する選手も…。お互いの課題を理解し、高め合う時間にもなっています。

キャプテンの山田銀之介選手は、39人の部員を率いています。

【山田選手】
「チームを引っ張るってのは簡単じゃなくて」
「いろいろ悩んでいました」

今年のチームは個性派ぞろい。1つにまとめるのに苦労しました。

【遠藤太監督】
「バラバラですよね」
「どうまとまっていいのかお互いにわからない」

試合ではレギュラーとして出場する機会も限られキャプテンとしての立ち位置に苦しむこともあったといいます。

【山田選手】
「同学年で活躍している選手が多い中で、自分はベンチで見ることしかできないっていうのが特に悔しかった」

寮生活を送る山田選手。白河市からふたば未来学園に進学しました。

【山田選手】
「もともと自分浪江町出身で、震災で白河に引っ越したってのがあって」

山田選手が2歳の時に発生した東日本大震災。原発事故により避難を余儀なくされ、その後は白河市で生活してきました。

【山田選手】
「お母さんからはふたば未来学園って(母校の)双葉高校のふたばが入ってるって言っていて」

「お父さんから浜通り、俺も出身だからそっちでがんばれっていうのは言ってもらいました」

両親は共に、双葉郡出身。父・正彦さんは、小高産業技術の前身・小高工業の野球部でキャプテンを務めていました。思い悩んだ時、常に寄り添ってくれたといいます。

【山田選手】
「悩んでいて、その時に、悩んでいるけど、全部疎かになるんじゃなくて、まず目の前の出来ること全力でやることが大事っているのは教えてもらって、アドバイスもらいました」

支えてくれたのは、家族だけではありません。

【吉田陽選手】
「銀之介は自分からあんまりいわないんで自分から声かけたときはありました」
「変に接し方変えずにいつも通りでいてくれる」(「寮帰ったらすごく歌ってます」)

たどり着いた答えは、明るく、全力でいること。常に笑顔で声を出し、全力プレーでチームを鼓舞するキャプテンの姿にチームは自然と1つになっていきました。

【山田選手】
「自分は絶対に元気をなくさない」
「全力プレーは絶対に諦めない」

【遠藤監督】
「もがきながらも常に元気によくやれる子だったので、そういう意味でチームの先頭に立って十分よい働きをしてくれた」

チームをまとめるキャプテンに成長した山田選手。しかし、今のままで終わるつもりはありません。

【山田選手】
「夏は自分がフィールドに立って、同じフィールドにいる仲間たちにも自分から声をかけて、最後まで全員で諦めないようにしたい」

夏の最高成績は、ベスト8。ベスト8の壁を突破し、この夏こそ、甲子園出場を掴みます。

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