季節は冬と春の間を行ったり来たり。三寒四温を実感するこの頃です。

そんな中、穏やかな陽気のある日、取材で「春の訪れを感じるもの」を探しにカメラマンと公園に行きました。しかし、梅や桜の蕾は大きく膨らんでいるものの、開花はまだ先です。

ひたすら園内を見て回ること約2時間。ふと目を落とすと、太陽の光のもとで顔を広げた小さな花の姿がありました。足元にあったのは、早春の花と呼ばれる「オオイヌノフグリ」。1㌢にも満たない鮮やかな瑠璃色の花が、太陽に向かって可愛らしく咲いていました。ずっと上ばかりを見て探していた私に、一度立ち止まって自分の足元を見なさいと、この花が教えてくれた気がしました。

入社して1年が経とうしている今。もっと上手く伝えたい、もっと効率良く仕事がしたい、と焦る日々です。でも、上ばかりを見ずに、足元を見つめて地盤を固め、今この瞬間の仕事に全力を注ぐ気持ちを忘れてはいけない。改めて気付かされた日でした。