「テレビで見ました、佐藤さんはいつも元気だよね」。

最近は取材先でお世話になった人だけでなく、初めて会った人にも声をかけていただくことが多くなりました。

話しかけられるとうれしくもあり、県外出身の私にとっては、まるで福島に親戚が増えたような気持ちで、少し照れ臭くもあります。

子どものころから話の「聞き手」になることがほとんどでした。

饒舌な両親の話や祖父の昔話、友人の相談――。

聞いていると、自分も相手と同じ体験をしたような気持ちになり、「もっとたくさんの人に会い、その人の魅力を発信したい」と、自然にこの仕事を選んでいました。

仕事を通じて大切なのは「愛されること」だと思います。

どんな取材でも、相手を思いやる気持ちを決して忘れず、真摯に向き合うことが「愛され力」だと感じています。

4年目の悩みは、先輩としての威厳がないこと。

これも「愛されていると思えばいっか！」と言い聞かせ、地域に愛される人になりたいと思います。