入社5年目。この4月からいわき支社で働いています。

いわき市を中心に浜通りで取材するため、震災や原発事故に関連した話に触れる機会が多くなりました。

今、原発事故に関連した話題で注目されるのが、夏ごろにも迫る処理水の海洋放出です。

漁業関係者は「風評が起きたら？」「このまま漁業を続けられるのか」と話します。

一方で「放出ありきで俺らの話を聞いても変わらない」と半ば諦めを口にする方もいれば、「事態を前に進めてほしい」といった意見の方もいます。

賛成、反対、どちらともいえない－－。漁業者の中でも多様な意見があります。

なんとなく知っていたつもりでいた問題も、より身近になってみて難しさを感じています。

漁業関係者の中には、「私たちだけの問題ではない」と話す方がいました。

マスコミで働くものとして、正しく情報を発信すると同時に、こうした多様な意見を伝え、視聴者のみなさんにも考えていただけるきっかけになればと思います。