「間」の奥深さ、難しさについて考えています。話が聞きやすい人、つい話をしたくなる人は共通して間の取り方が上手です。

時間に追われたり余裕がなくなったりすると、間への意識が薄れ、言葉が矢継ぎ早に出てしまいます。

一方的に話している時、自分の気分は良くなりますが、見返すと何を言ってるか分からず、相手に伝わらない。尊敬する先輩が、「間もナレーション、間もトークの一部」と話していました。

インタビューで相手の表情を見ているだけで気持ちが伝わる時があります。

その時に、その沈黙にはどんな思いが巡らされているのか。どんな思いで生まれた間なのか。そこまで相手を考えてから質問すると、自然と取材相手も話をしたくなるかもしれない。

それは伝え手であり聞き手でもある私にとって必要不可欠な要素です。

みなさんが咀嚼し、相槌を打つ時間までを考えてこその伝え手。「どう伝えるか」ではなく「どう伝わるか」。アナウンサー８年生、日々奮闘中です。