2025-10-09 配信

クマへの備え急ぐ…河川敷で緊急銃猟の手順を確認する訓練(福島)

県内でも市街地やその周辺に出没し、人が襲われてけがをする被害も相次ぐクマ。

9月から条件付きで可能になった緊急銃猟の研修会が福島市で開かれ、発砲までの手順などを確認する訓練が行われました。

研修会は環境省が開いたもので、福島市だけでなく県内外の自治体から担当者が参加しました。

会場となったのは、福島市の中心部を流れる荒川の河川敷。

荒川は、山から市街地への通り道になっていると指摘されていて、市は市街地にクマを寄せ付けないよう、上流に嫌がる音の出る機械を設置しましたが、その後もクマの出没は続いています。

県警察本部によりますと、8日までに県内で目撃されたクマの件数は948件と、過去最多です。

訓練では銃を使って駆除するまでの手順を確認。

交通規制や周りの住民の安全を確保し、緊急を要する場合など、銃を使うのに必要な4つの条件を満たせば、市町村長の判断で発砲の許可を出します。

スムーズに駆除できれば理想ですが、生き物相手では上手くいかないことも想定され、銃の使用を中止するケースも確認しました。

福島市は「慎重を期する仕組みになっているので、いかに迅速かつ正確に実施するかが大事になってくる」としています。

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