2025-07-14 配信

台風5号は福島県沖を通過 ナシ農家は風対策に追われる

■過足竜太朗記者リポート
「午前10時の四倉港です。雨が断続的に降っていて強い風が吹いてきました」

北上する台風の影響で、午前中から雨や風が強まる時間帯があった県内。
台風5号は午後5時現在、宮城県石巻市の南東およそ150キロの海上を時速50キロで北上していると推定されます。
浜通りには、暴風と波浪の各警報が発表されていて、海上では非常に強い風が吹き、うねりを伴って大しけとなっています。

この台風の進路を心配していたのが、いわき市特産のナシを育てている農家です。
沼倉克美さんは、3種類のナシを育てる約1ヘクタールの畑で、強い風によりナシの枝が折れないよう、防風ネットを張って備えていました。

■沼倉克美園主
「横から来る風をある程度シャットアウトできるのかなと思います」「やれることをやるしかないかなって、今できることをやるしかないかなって思います」

この時期の台風はナシにとって恵みの雨をもたらしてくれる一方、風が強くなりすぎると順調に生育している実を落としてしまう危険があります。

■沼倉克美園主
「この辺は雨しばらく降ってなかったんで、正直、雨の方ではすごい助かるなって思っています。ただ、風が吹くっていうのはちょっと心配ですね」

中通りと浜通りでは14日夜遅くにかけて、土砂災害や低い土地の浸水などに注意・警戒が必要です。

いわき市は台風シーズンが本格化するのを前に6月から土のう袋などを市民に無料で配っていて、早めの備えを呼びかけています。

JR東日本によりますと、県内の在来線では常磐線・磐越東線・水郡線であすにかけて大雨の影響により遅れや運休が発生する可能性があるということです。

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