2025-07-07 配信

暑さが夏野菜に影響 県が対策会議(福島)

私たち人間にとってもこたえる厳しい暑さとなっていますが、この危険な暑さは旬を迎えている夏野菜の生育にも影響を及ぼし始めています。
葉が乾燥して変色し、しおれてしまっているのは、夏野菜の代表格、トマト。
白河市の農業用ハウスでは、これから出荷するはずだった一部のトマトが収穫できない状態に…。
病害虫は気温が高いと活発に活動するため、トマトの葉が枯れてしまい、さらに暑さに弱くなるという悪循環に陥っています。
トマト農家の和知朗寿さんは「葉が日焼けしたり、芯が焼けちゃったりしないように、通路かん水などして、ハウス内の温度を上げないようにしている。」と管理の苦労を話していました。
こうした被害が拡大するのを防ぐため、県は関係機関を集めた高温対策会議を開きました。
会議では気象台の調査官が、2025年の3月から6月の降水量が、中通りと会津で平年を下回っていることや、今後の気温が平年より高い確率が80%、降水量が少ない確率が50%とみられていることなどを報告。
県の担当者が高温対策として、こまめな水やりや病害虫への対策を説明しました。
県農業振興課の遠藤崇寛さんは「品目などにもよりますけど、暑さに対して生育の進み具合とか、病害虫が発生してくるような懸念はやっぱりされている。それぞれに対して、害虫の防除であったりとか、生育に合わせた栽培管理を周知していきたい。」と話していました。
県は農家に対して、農作物の高温対策に加え、作業中の熱中症対策も呼びかけています。

トップへ戻る