2025-05-08 配信

実際に起きた事件の早期解決にも 110番映像システムで初動訓練【福島】

動画を送信できる110番通報のシステムを使った訓練が行われました。
この通報システムは県内で実際に起きた事件でも早期解決につながっています。

この訓練は、タクシー強盗の犯人が通行人に刃物でけがをさせ、逃げているという想定で行われました。
目撃した人がスマホで撮影した動画が警察の捜査に役立てられます。

通報者「まちなか広場から北の方に逃げていって犯行の状況を動画に撮りました」

通信指令「わかりました。その動画を送っていただくことは可能ですか」

通報者「はい。大丈夫です」

同意すると、警察から携帯にURLが送られ、指示に従って操作すれば動画を送ることが出来ます。

事件や事故に遭遇した場合、動転して細かい点まで覚えていないケースも少なくありませんが、映像を残しておけば警察に詳しい状況を伝えやすくなります。

根本晃希記者「通報した人から提供を受けた映像や画像はこちらの通信指令を通じて現場の警察官にも共有されます」

県警察本部によりますと、2025年1月に郡山市で実際に起きた事後強盗事件では、警備員が撮影した映像が容疑者確保の決め手となりました。

福島県警察本部 通信指令課の増子浩課長は、「撮られる側が安全確保を第一に考えて通報をよこしていただければなと考えております」と話していました。

110番通報で映像を送るシステムは、災害が起きた時に現場の状況を確認したり、行方不明の人を捜索したりする場面でも役立てられています。

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