簡単な一方で課題も… 南会津町で電子投票シミュレーション

2026/10/19 18:04
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南会津町役場で行われたのは、タブレットを使った電子投票の導入に向けた模擬選挙。町の特産品を立候補者に見立てた投票を体験させてもらいました。

【樋口陽一キャスター】
「じゃあちょっと…そばにしますか。これですね(投票ボタンを)押して。」
機械音声「投票が完了しました。」
「あ、もうこれで終わりですか。あっという間ですね。」

候補者を選んで、10秒程度で投票できます。

【南会津町民】
「歳取ると、だんだんおっくうになる感じがしますので、これはいいと思います。」
「簡単だったね。簡単で、間違いなくできたかと思います。」
「重みを考えると、やっぱり、入れたい人の名前を自分の文字で書くというのは私としてはこだわりたいなと。」

この体験会の背景には…

【南会津町選挙管理委員会事務局・榊原貴彦さん】
「投票の無効票が、100票前後くらいありまして、有権者の方がせっかく投票したものも文字の判別が出来ないなどで、候補者の方に確実にお届け出来ていない状況が例年ございまして…。」

町が導入を検討しているのは2027年4月に予定する町議選です。

投票数は約1万票。わずか1票の差で当落が分かれることもあるため、無効票が少しでも減ることを期待しています。

理由は他にも。

【南会津町民】
店主「渡部多いな、星も。」
客「うち星だったの。」
店主「嫁に来て遠藤になったけどな。」

樋口キャスター「星さん?」
「ええ、ここ地元ですよ、南会津町」

「だから皆今職場では下の方の名前で呼ぶことが多いですね。だれだれさんって苗字で呼ぶと、やっぱり多いんで。」

南会津町では、「星さん」「湯田さん」「渡部さん」など、同じ苗字が多く、現在の町議にも湯田さんが3人、渡部さんは2人います。

【南会津町・榊原貴彦さん】
「例えば苗字だけで投票された方とか、そういった方になりますと、その1票がどの方に投票するのかというところが。按分ではないですけど、票が候補者に分かれて入るような形になりますので。」

このほか、開票にあたる職員の数も現在の100人ほどから30人ほどまで減らせるメリットも。

アンケートでは、8割ほどが好意的な意見の一方「簡単すぎて投票した気がしない」という声もあったといいます。

【拓殖大学・河村和徳教授】
「開票時間が早く済むというメリットがあるわけですね。要するに、電子的に集計をすればですね、一つは職員の方々、次の日も仕事ありますので、自治体職員の方々の負担を減らすことができますし。」

電子投票をテーマに本も執筆する拓殖大学の河村教授によると、近年、実施する自治体も増えてきたといいます。

【拓殖大学・河村和徳教授】
「コロナもあってですね、そういうインターネット投票、電子投票ってものに対してハードルが下がってきた。」

実は県内でも大玉村で2003年と2007年に実績はあるものの、それ以降は実施されていません。

電子投票の普及のカギを握るのは、国政選挙での導入です。

【拓殖大学・河村和徳教授】
「わざわざ地方と二つに分けるメリットっていうのを。感じない選管の方がむしろ多いんですね。だから技術的な信頼をどう高めていくかっていう話と、電子投票は国でもやれますよって形にしないと。多分いつまでたっても普及しないんじゃないのかなと。」

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