【SDGs】ビーバーで「洪水対策」 絶滅から400年で復活 ロンドン
2026/9/29 12:15テレビ朝日では「未来をここからプロジェクト」の一環でSDGs企画をお伝えしています。29日は「気候変動に具体的な対策を」です。日本でも大雨被害に悩まされていますが、イギリスでは洪水対策にある動物が一役買っています。
■ビーバーで「洪水対策」
ロンドン中心部からおよそ15キロ離れた公園に、3年前、ビーバーの親子5匹が放されました。毎年赤ちゃんが生まれ、今では10匹の大家族です。
ロンドンに連れてきた狙いは「洪水対策」でした。
薬局を経営する女性 「ここもあそこも皆。駅にも水が来ていた。歩いている人のこれくらいまで水が来ていました」
街は大雨のたびに浸水被害に悩まされてきました。公園に降った雨が排水溝からあふれ、流れ込んでくるからです。
イーリングビーバープロジェクト シェニズ・ムスタファさん 「水がどこで途切れているか見えますよね。土手のように見えますが、あれがビーバーのダムです」
数カ月で5つのダムができました。こうして生まれた湿地が大雨を受け止め、浸水被害は大幅に減少しました。
ロンドン・イーリング区 モファット気候変動対策担当官 「毎年冬にひどい洪水がありました。しかし2024年と2025年の冬は、洪水がありませんでした。これは信じられないほど効果的なプロジェクトです」
ただ、ビーバーが変えたのはそれだけではありません。水質が改善し、水辺の生き物が戻ってきたのです。
さらに人間の行動も変えました。公園に人が増え、安全になったのです。
ロンドンのビーバーが絶滅してから400年。プロジェクトの成功を受け、市内の別のエリアでも導入が検討されています。
公園では数億円規模の対策工事を計画していましたが、ビーバーによって地元自治体の負担をおよそ800万円に抑えることができたそうです。
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