ハンマーがない… 脱出の“ラストチャンス”とは JAFに聞く浸水した車からの脱出法
2026/9/8 18:37いわき市のアンダーパスで亡くなった60代の女性は、車から脱出できずに、命を落としたとみられています。
車が浸水した場合、どのように対応すればいいのか。JAFに聞きました。
水深15cmでも危険 走行困難に
7日、車2台が浸水したアンダーパス。
浸水した車から脱出し一命を取り留めた女性の親族が、当時の状況を語りました。
【脱出した女性の親族】
「朝の通勤途中に(道を)通った時には水が溜まっているという感覚がなかったらしい。いつものようなスピードで来てスポンと(アンダーパスに)入った感じ」
「ドア開けて出ようとしてもなかなか開けられなくて、2回目に危ないと思って思い切り力を入れたら(ドアが)開いたので慌てて(車から)出た」
冠水した道路では、見た目以上に水深が深くなっていることがあるといいます。
【JAF福島支部 三部 司さん】
「あまり冠水していないかなと思って入り込んでしまい、少し進むと深くなっているケースも多々ある」
車種にもよりますが、水が車の床面付近まで来ると、走行が難しくなる可能性が高まります。
【JAF福島支部 三部 司さん】
「バンパーの下くらいの高さになると危険な状態になっているかなと思います。意外と低い。深さでいうと15cmくらい」
制御不能になった時まず一番大切なのが落ち着くことです。
水没してもすぐには沈まない
こちらはJAFの実験映像。浸水しても車はすぐに沈むことはありません。
5分ほどで車内に大量の水が入り、ドライバーの腰ほどまで浸水。
完全に水没するまで7分ほどかかりました。
【JAF福島支部 三部 司さん】
「慌ててしまうことはあるかと思うが、そこは落ち着いて冷静な対応が求められる。」
場合によっては消防などに救助を要請。
そして最も大切なのが…
まず落ち着いて 窓を開ける
【内田智之アナウンサー】
「シードベルトを外し、電気系統がトラブルを起こす前に、窓を開けることが大切です」
その上で、車のドアを開けます。
しかし、この時点ですでにドアが開かない可能性も。
JAFによるとでは水位が60cmに達した時点でドアが開かなくなるといいます。
【JAF福島支部 三部 司さん】
「中と外の水位の差にもよるかと思うが、ドアの半分くらいの高さまで浸かってしまうと、ドアが開きにくくなってしまうかと思う」
窓が開かない時は「脱出用ハンマー」
ドアも開かず、さらに窓も開けられない場合は窓を割って脱出する必要があります。
こちらは、車内にありそうなもので窓を割ることができるか実験した映像です。
まずは、小銭を入れたビニール袋。窓は全く割れません。
スマートフォンや、ビニール傘の先端、車のキーなどでも、割れませんでした。
そこで必要になるのが脱出用のハンマーです。
片手で持つことが出来る小さなものですが、簡単に窓を割ることができました。
【JAF福島支部 三部 司さん】
「窓の端のあたりを思い切り叩いて頂くような形になる。中央じゃなくていいんですね。中央じゃなくていいです。」
ではハンマーもない時はどうすればいいのでしょうか。
ハンマーがない…最後の脱出チャンス
【JAF福島支部 三部 司さん】
「エンジンルーム非常に重たいので、前側から傾くという傾向がある。」
「最初の傾いている状態であれば、ドアにかなりの水圧がかかってしまうので非常に開けずづらい状態になるのかと思う。」
しかし、時間が経つにつれ車は水平に。この時が最後のチャンスだといいます。
【JAF福島支部 三部 司さん】
「(水面に対し)平行になると。車内の水の量も増えていくかなと思う。」
「外と中の水位の差がなくなってくるとドアにかかる水圧が減ってくるので力を込めればドアが開くこともあるかと思う。」
「最後まで諦めず脱出するように冷静に行動してもらえればと思う。」
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