2025-10-02 配信

泥だらけになりながら小学生が種を採取 地域で守るハスの花(福島)

いわき市内郷地区では体操服を泥まみれにして、小学生がハスの種を集める作業に挑戦。長靴をはいて国宝・白水阿弥陀堂の池に入り、ぬかるみに足をとられながら、ハスの花が散った後に出来る穴の中にある種を取りました。
白水阿弥陀堂のハスは今年も夏に見頃を迎え、訪れた人を楽しませましたが、かつて存続の危機を迎えたことが…。
2019年の東日本台風で、白水阿弥陀堂は床上20センチほどまで水に浸かる被害を受け、池にも大量の泥が流れ込みました。
市によると、池のハスは台風の被害や外来種のカメなどの影響で、根が腐るなどしてその数を大きく減らしました。
国宝に色どりを添えるハスの再生に向けて、市は株分けした苗を地元の子どもたちと植えて少しずつ増やしてきました。
2025年は、子どもたちのハスを守る気持ちを育み、ハスを未来につないでいこうと初めて子どもたちに種を集める作業に協力してもらいました。
採取したハスの種は、池のハスが再び危機に陥った際に植えられるよう、参加した4つの小学校で大切に育てられます。

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