2025-09-29 配信

「いつか一人で列車に…」視覚障害者のための鉄道利用講習会に参加した小学5年生の目標(福島)

視覚に障害がある人が安全に鉄道を利用する方法を学ぶ講習会が開かれました。
「いつか一人で列車に乗れるようになりたい」と、講習会には小学生の男の子も参加しました。

JR郡山駅で開かれた講習会は日本盲導犬協会が企画し、県内から8人が参加しました。

大玉村から参加した小学5年の会田光汰さんは、光を感じることはできますが、形や色は分かりません。

会田さんはこれまで1、2回列車に乗った経験がありますが、「今後は部活もやりたいので、電車の乗り方を学びたい」と参加しました。

参加者は、模型を使ってホームの構造を学んだ後、駅の構内に入りました。

2017年の調査では、視覚障害者の3割以上が「駅のホームで転落した経験がある」と回答していて、ホームでの事故に注意が必要です。

取材した内田智之アナウンサーによると、目が不自由な人がホームを歩く際には、ホームの端や障害物をいち早く察知できるよう、白杖を大きく振りながら歩くのがポイント。

また、車両に乗る際は、杖で列車とホームの隙間を確認することが大切です。

初めて一人で乗り降りした会田さんは「怖かった」と振り返る一方、「乗る時に手すりを握って乗ったら、うまく乗れた」と話しました。

日本盲導犬協会の大谷孝典さんは、「白杖を持っている人や盲導犬を連れている人が困っている様子を見かけたら、是非声をかけてもらえれば」と呼び掛けます。

協会では他にも、視覚障害者が使う点字ブロックに物を置いたりしないよう呼び掛けています。

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