新米の値下がり続くも生産現場は緊急事態 長雨&台風「収穫できない」

2026/9/30 17:53
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 記録的な長雨の影響で日本の食に異変が起きています。

■新米値下がり続くも緊急事態

 30日、千葉県内のスーパーでは千葉県産「ふさこがね」の新米が5キロ2570円で販売されています。

 1年前に取材した時には同じ銘柄が3886円でした。今年は1300円以上、値下がりしたことになります。さらに…

おっ母さん 柏の葉キャンパス店 池田宗幸グロサリー部長 「広告に載せる時は2000円を切る1999円(税抜き)」

 特売では1000円台まで値下がりしています。

80代の人 「ありがたい。他も高くなっているから、せめてコメくらいは。もう最高」

 コメの平均価格は6週連続で値下がり。前の週には約2年ぶりに2000円台となり、下落傾向が続いています。

 ただ、台風26号が近付いている関東のコメどころでは今、新米の収穫ができない事態に陥っています。

コメ農家 石橋農園 佐々木貴史代表 「まだ(稲が)4分の1くらい残っている。雨と台風の影響で刈っていない」

 平年は収穫が終わっているはずが、コシヒカリの田んぼには多くの稲が残っています。

コメ農家 石橋農園 佐々木貴史代表 「晴れても稲が乾いていないと刈れないので」 「(Q.台風26号が近付いているが?)去るまでは収穫が難しい」

 先日の台風25号の影響などで収穫前の稲が軒並み倒れてしまっています。

 この農家では8月の千葉豪雨の時にも田んぼが冠水。

 9月に入ってからも降り続く雨で度々、稲が倒伏する被害が出ていました。

 千葉市では9月の降水量が750ミリで、ひと月の降水量としては統計史上最大を記録。平年の4倍近い雨が降っています。

コメ農家 石橋農園 佐々木貴史代表 「雨風があるとどんどん品質の低下が起こる。虫が付くのも怖い。あと発芽が嫌だ。全体の収量が減ることになる」

■雨で品質不安 検査に密着

 農家は収穫量の減少や品質の低下を懸念しています。

 30日、この農家では、すでに収穫していた新米の品質検査が行われました。日本穀物検定協会の検査員が玄米を抜き取り、水分量の検査やコメ粒が割れていないかなどを確認して等級を判別します。

 千葉県内では台風や長雨の影響で検査の依頼が減っているといいます。

日本穀物検定協会 千葉事務所 蓮沼史門所長 「長雨の影響もあり、収量はだいぶ少なくなっている。去年は検査に出せた農家も『収穫できない』と検査の依頼をしてこないこともある。長雨、台風の前は良かったが、後のものは良くない。異常だった」

 選別機で品質の良いコメを選りすぐっていたため、検査の結果は1等米の評価が付きました。

コメ農家 石橋農園 佐々木貴史代表 「検査はすべて1等米という評価を得たのでよかった。今年は取れ高を減らして1等米を作っているので、減らした分だけ収入は減る」

 今は収穫が進まないことで出荷も滞り、価格に影響が出ているといいます。

卸売業者 米のたけやま 伊藤享兆 「今、店頭に並んでいるコメは8月下旬から9月上旬に仕入れた物。現状の足元では取引価格が上がっている。刈り取りができず現物として流通できる物が少ない。そんななかで価格が上がっている。年末あたりになると今の安さで買えなくなる可能性も。コメを作り続けられる価格、売り、買いができるバランスが大事」

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