39頭の「縄文柴犬」集合 希少犬の審査会で金章犬決まる
2026/9/29 19:01前の週末、いわき市の水族館に珍しい柴犬が集まりました。 このワンダフルな集会の理由とは?
行楽日和となった27日、アクアマリンふくしまは親子連れなどでにぎわいました。
悠々と大水槽を泳ぐ魚たちが人気を集める一方で…。
【佐野楓 記者】
「アクアマリンふくしまの中なんですけど、こちらの広場にはたくさんの柴犬が集まっています」
集まっていたのは、39頭の柴犬たち。
狼にも似た凛々しい顔立ちで、「縄文柴犬」と呼ばれる犬種です。
【只見町から】
「SUNです。メスで1歳7か月です。山歩きでもクマなどから守ってくれる、相棒の護衛犬という感じです」
【埼玉県から】
「男の子で、アルマと言います。いま5か月です。こういう場所に来るのは初めてです」
「縄文柴犬」は、縄文時代の遺跡から発掘された犬の姿を再現しようとした希少な犬種で、天然記念物柴犬保存会がその種を守ってきました。
なぜ、ここに縄文柴犬が集まったのでしょうか。
【古川健館長】
「開館15周年を記念して、2015年に『わくわく里山・縄文の里』という展示コーナーを作ったんです。その後、縄文柴犬を象徴する犬を展示したくて、ここにいる『さくら』を飼い始めたのがきっかけです」
最古の家畜とも呼ばれる犬。
長い歴史の中で育まれてきた犬と人間のつながりを伝えるため、水族館にやって来たのが「さくら」です。
こうした縁から、アクアマリンふくしまでは、天然記念物柴犬保存会の縄文柴犬の展覧会を定期的に開くようになりました。
この日は、保存会の会員が育てた縄文柴犬の審査会が、オス、メス、幼犬の3部門で行われました。
審査では、顔や体型の美しさをはじめ、歯や目の形、毛の質などを確認します。
なかでも重視されるのが、額から鼻先にかけての「額段」と呼ばれる部分です。
優れた犬には、「金章犬」の称号が与えられます。
【照井光夫会長】
「昔の縄文時代に発掘された頭骨を見ると、ほとんどの犬たちが、額段が浅く、吻が伸びていて、歯が大きいという特徴を持っていたんです」
会場を訪れた人は…。
【東京から】
「普段、街中で見かける柴犬とは少し顔つきが違って、スタイリッシュでかっこいい感じです。ちょっと違うのかなと思いました」
参加者には、遠方から訪れた人もいました。
【熊本県から】
「熊本県熊本市です。寝ている子が翔で9歳、これが春で8歳、この子が花子で2歳です。熊本から来たので、金章犬を目指して頑張ります」
審査の結果、栄えある「金章犬」には、只見町の「SUN」ちゃんと、熊本市の「花子」ちゃんの2頭が選ばれました。
【古川健館長】
「犬好きの人たちがこうやって集まって、皆さんいい人たちでもありますし、今後も少しでもこういう機会を作っていければと思います」
金章犬に選ばれた犬は、優れた遺伝子を持つ縄文柴犬として、交配の際などに価値が高まるということです。
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