８日夜に、青森県沖を震源として発生した地震により、県内でも相馬で２０㎝の津波が観測されました。
後発地震注意情報も初めて発表され、今後１週間程度は地震への備えの徹底が呼び掛けられています。
８日午後１１時１５分ごろ、青森県東方沖を震源とする地震が発生し、青森県で最大震度６強を観測、県内では双葉町で震度４、中通りと浜通りの広い範囲で震度３を観測しました。
県によりますと、県内でこの地震によるけが人や被害などは確認されていません。
この地震により、県内沿岸にも一時津波注意報が発表され、相馬では９日午前３時５４分に最大２０㎝の津波が観測されました。
沿岸ではいわき市と広野町が避難指示を出し、５つの市と町で避難所が開設されました。
東京電力によりますと、福島第一原発・第二原発ともに新たな異常はありませんでしたが、津波注意報の発表を受けてＡＬＰＳ処理水の海洋放出が中断され、現在、安全確認が行われています。
また、気象庁は今回の地震の影響で、新たに大規模な地震が発生する可能性が相対的に高まるとして、「後発地震注意情報」を初めて発表し、県内では沿岸の１０市町を対象に、地震が起きたときにすぐ避難できる準備などを呼びかけています。
この情報を受けて県は対象の自治体と連携をとりながら、住民への周知などを行なうとしています。