2025-08-29 配信

あすで避難指示一部解除から3年 課題残る双葉町(福島)

双葉町では、復興拠点に位置付けた一部のエリアの避難指示が解除されてから30日で3年です。避難指示が解除される見通しのエリアが拡大するなか、課題もあります。
3年前に避難指示が解除されたエリアを除き、自由な立ち入りが制限される双葉町。
町の9つの行政区では、希望する住民が帰れるよう、国が環境を整えて避難指示の解除を目指す「特定帰還居住区域」に指定されています。このうち、3つの行政区の避難指示は2026年度中に解除される方針が示されています。
7月にいわき市で開かれた住民説明会に参加した伊沢和夫さん。避難指示が解除される予定の行政区で区長を務め、自分の土地を管理するため避難先の相馬市から月に1回ほど町に通っています。避難指示の解除については「早くなってよかったなと思う。解除するまで4、5年かかるという話もあったので、自分の住んでた場所に自由に立ち入ることができるっていうことが1番ありがたいと思う」と話します。
特定帰還居住区域では、避難中に傷んでしまった住宅の解体や除染が行われ、町に戻るための準備が進められていますが、作業を担う業者が不足しているといいます。
除染作業が進んでいるものの、持ち主が世帯主が亡くなって置き去りにされてるところもあり、全体が綺麗にならないっていう課題があるといいます。
避難指示解除の方針が示される一方、住まいの確保に向けた動きにも遅れがあり、伊沢さんは心配しながら地区の様子を見守っています。

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