2025-07-09 配信

福島大学附属幼稚園が閉園へ(福島)

半世紀以上にわたる歴史に幕を下ろす、福島大学の付属幼稚園についてお伝えします。
大学の再編に伴い、その役割を終えて閉園することが発表されました。
「さまざまな要因から、今後、幼稚園単独での教育研究体制を維持発展させることが極めて難しくなってまいりました。」
福島大学の三浦浩喜学長は9日の定例会見で、付属の幼稚園を2029年度をもって閉園すると発表しました。
この幼稚園には、2000年代まで定員の9割を超える園児が通っていましたが、その後は少子化の影響で定員割れが続いています。
ここ10年の新入園児は平均19・5人と、30人の定員を大幅に下回っていました。
さらに、幼稚園閉園の背景にあるのは、大学が進めているカリキュラムの再編です。
福島大学は2027年度、3学群5学類から4学部に再編することを決めていて、この再編に伴い幼稚園教員の養成課程は廃止されます。
付属幼稚園は、1966年に幼稚園教員の養成課程が作られたのをきっかけに開園しましたが、実習先としての役割を終えることも閉園につながりました。
福島大学は、幼稚園の建物などの活用方法は未定としています。

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