いわき信用組合の新たな経営トップが内部登用で選ばれたことについては、有識者から厳しい指摘も聞かれます。

資金繰りが悪化した大口の顧客の「延命」を目的に始まった不正融資は、預金者の名義を勝手に使い、開設した口座を介したものが大半です。
約２０年にわたって不正が続いたことを「前代未聞」と表現した第三者委員会。
メンバーが記者会見で強調したのは…
「協力的とは決して言い難い状況でありまして」

第三者委の調査に対する非協力的な態度。
その実態は調査報告書で数多く指摘されています。

中でも象徴的な出来事が…
■第三者委会見】「『そのパソコンが残っているんですか』と聞きますと、昨年の秋ぐらいに廃棄してしまったんだという話が出てきたと」

一連の不祥事が発覚した昨年秋、職員はパソコンを持っていることが怖くなり、自宅でハンマーを使って破壊したといいます。ほかに手帳やノートの処分も。

組合が調査に虚偽の説明を重ねたことなどを踏まえ、不祥事に伴う第三者委員会として「前例のないこと」「組織の抱える根深い問題」と厳しく批判しました。

長年の不正融資により染みついた、組織を挙げた隠ぺい体質。
何がそうさせたのでしょうか。
そして、企業不祥事に詳しい研究者は、今回の新理事長人事をどのように見ているのでしょうか。

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