2025-05-09 配信

「今年は特別」 山の事故が相次ぐ県内・登山の注意点は【福島】

県内では山岳事故が相次いでいて、8日の事故を含めるとここ1週間で8件の事故が起きて2人の死者が出ています。

専門家も「今年の山は例年よりも気を付ける必要がある」と注意を呼び掛けています。

猪苗代山岳会会長 渡部修一さん「例年ですと大体山開きのころはそんなに雪は残っていないんですけども、今年は特別だと思います。」

そう語るのは磐梯山や安達太良山の山岳パトロールを行う渡部修一さん。

渡部さんによると、今年は2月の大雪の影響で登山道の広い範囲に雪が残っていて、磐梯山などの山開きが行われる5月に、「ここまで雪が残っているのは珍しい」といいます。

猪苗代山岳会会長 渡部修一さん「北斜面とか樹林帯の日陰の部分とかまだまだ雪が残ってますので、そこで滑落とか事故がありますので」

実際にきょう磐梯山に登ったという登山客は「ここ2、3年全然雪が無かったんですけど、今年は多くて圧雪した雪の上を歩くような状態で」と話していました。

とけはじめの雪はざらめ状になっていて滑りやすい状態。
5月中は冬山に登るくらいの装備と心づもりが必要だということです。

猪苗代山岳会会長 渡部修一さん「こっちはチェーンスパイクといって、平らなところで雪がある場合。こちらはもっと急斜面に行った時にこちらアイゼンといいますけどもこの磐梯山とか安達太良山登られる方は絶対こっち(アイゼン)の方がいいと思います。例年ですと(5月の登山でここまでの装備は)いらないと思いますけど今年はやはり必要」

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